運転免許試験場はなぜ不便な場所に多い? 「行きづらい」声多数もあえて郊外に存在する理由とは

超難関!? 一発免許を受けるのはどんな人?

 公安委員会指定の自動車教習所を卒業し、免許センターでの技能試験を免除することが一般的となっているなか、「一発免許」を取得する人はどのようなケースが考えられるのでしょうか。

 なかには「腕試し」で受ける人もいるようですが、教習所に通うことのできない、特定の事情がある人が一発免許を選択しているようです。

 例えば、多忙な芸能人など、教習所に定期的に通うことが困難な人などがそれに当たります。指定教習所では、原則として、初めて教習を受けた日から卒業まで9か月という有効期限が定められていますが、時間が取れず有効期限を過ぎてしまう場合があります。

 そのような人の場合、再度教習所に通うことも難しく、一方ですでにある程度の教習を経ていることから、一発免許を選択することがあるようです。
 
 また、費用面から一発免許を選択する人もいるようです。一般的な指定教習所では、AT限定免許で約30万円、MT免許で約32万円が教習費用の相場となっています。

一般的には最初に自動車教習所に通ってから運転免許センターや運転免許試験場に行く
一般的には最初に自動車教習所に通ってから運転免許センターや運転免許試験場に行く

 しかし、一発免許は、普通車の場合では、普通仮免許試験が5500円、普通免許試験が5400円、取得時講習が1万5400円となっており、かかる費用は合計で2万6300円であり、何度でもチャレンジすることができることから、理論上は10回程度のチャレンジで合格できれば、教習所に通うより安価で運転免許を取得できることになります。

 さらに、交通違反によって免許取り消し処分を受けてしまった人も、一発免許を選択する場合が多いといわれています。

 いずれにせよ、まったく運転スキルのない状態から試験に合格することはかなり難しく、実際には、普通二輪から大型二輪への限定解除、クルマのAT限定からの限定解除など、もともとバイクやクルマを運転するスキルがある人が、関連する免許の取得のためにチャレンジする例がほとんどのようです。

※ ※ ※

 一発免許は、教習所に通うことができない事情がある人にとってはメリットがある一方で、ネット上では「一発免許の合格は難しい」という声も多く見られます。

 特定の事情がある人をのぞいて、指定教習所に通って運転免許を取得することが無難であることは間違いないでしょう。

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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