ある意味究極の「ハコスカGT-R」が1000万円超え!? 「280ZXエンジン」搭載の複雑なハコスカとは

現在でも世界中に多くのファンを持つ日産「スカイラインGT-R」。とくに、初代の通称「ハコスカGT-R」は高値で取引されています。そうしたなかで、見た目は「スカイライン2000GT-R」、エンジンは「ダットサン 280ZX」、ボディは「スカイライン2000GT」という究極のモデルがオークションに出品されました。

色々と複雑な「ハコスカGT-R」がすごい…

 現在でも世界中に多くのファンを持つ日産「スカイラインGT-R」。とくに、初代GT-Rとなる「スカイライン2000GT-R(通称ハコスカGT-R)」は生産台数も比較的多く、活発かつ高値で取引されています。
 
 そうしたなかで、見た目は「スカイライン2000GT-R」、エンジンは「ダットサン 280ZX」、ボディは「スカイライン2000GT」という究極のモデルがオークションに出品され、最終的には10万豪ドル(約1100万円)以上の価格が付いています。

なんちゃってのようで本気過ぎる! 日産「スカイライン2000GT」をベースに外観は「スカイライン2000GT-R」、エンジンは「ダットサン 280ZX」用を搭載するある意味究極のハコスカ(photo:Collecting cars)
なんちゃってのようで本気過ぎる! 日産「スカイライン2000GT」をベースに外観は「スカイライン2000GT-R」、エンジンは「ダットサン 280ZX」用を搭載するある意味究極のハコスカ(photo:Collecting cars)

 日産車のなかでも長い歴史があるスカイラインの初代モデルは、1957年4月にプリンス自動車(富士精密工業)から登場しました。

 このモデルは、「プリンスセダン」の後継車として開発され、サイドのクロームメッキモールやテールフィンなどアメ車風なデザインを採用しているのが特徴です。

 その後、3代目スカイライン(通称ハコスカ)は日産ブランドとなり、初代スカイラインGT-Rこと「スカイライン2000GT-R」が1969年に発売されました。

 このGT-Rは、打倒ポルシェを期して開発されたプロトタイプレーシングカー「R380」のノウハウを満載した高性能車となり、エンジンはR380用エンジンを市販車用に再設計して搭載されています。

 今回、オークションサイト「Collecting cars」にて、1972年式のスカイライン2000GTが出品されました。

 出品名としては「1972 NISSAN SKYLINE 2000 GT – GT-R ‘HAKOSUKA’ TRIBUTE」記されています。

 このスカイライン2000GTはオーストラリアから出品されており、出品情報によればGT-Rの純正部品を使用して、スカイライン2000GTをベースにスカイラインGT-Rを再現したモデルだといいます。

 1972年に日本で登録されたこのスカイライン2000GTは、2013年に現オーナーによってオーストラリアに輸入され、2014年8月4日に登録されました。

 過去8年間、現在のオーナーのもとにあり、広範囲にわたるアップグレードとメンテナンスがおこなわれているようです。

 外装では4輪にオーバーフェンダーが装着され、前後のスポイラーやテールランプ、グリル、バッジ、内装のインテリアトリムなどもすべてGT-Rの純正部品を使用しているといいます。

 ボディの塗装は概ね良好な状態で、日本で購入する前に再塗装されています。

 内装では、ブラックシートはフロント・リアともに非常に状態がよく、フロアカーペットは当時のものに交換されており、ドアの内張りやダッシュボードの大きな劣化は見当たらないようです。また、GT-Rのステアリングはほとんど摩耗していません。

 エンジンは、オリジナルの2リッター直列6気筒エンジンの代わりに、3つの44mmソレックスキャブレターを備えた「ダットサン 280ZX(フェアレディZ)」用の2.8リッター直列6気筒エンジンと5速MTが組み合わされており、現状の走行距離はは5万9800kmです。

 サスペンションは、フロントとリアにキング製スプリング、高さ調整可能なフロントコイル、調整可能なリアトレーリングアームを採用し、15インチアルミホイールを装着しています。

 なお、このスカイライン2000GTには、輸入承認書、オーストラリアの路上使用証明書、サービス情報、実施した作業の領収書が付属しているといいます。

※ ※ ※

 出品者はスカイライン2000GTについて、次のようにコメントしています。

「このスカイライン2000GTは、日本を代表するクーペであり、現在では『ハコスカGT-R』のような外観を持っています。

 オーストラリアの道路では非常に珍しいこのモデルは、よりパワフルな2.8リッターエンジン、最新のサスペンション・アップグレード、そしてエアコンの快適性を備えています。

 メンテナンスも行き届いており、全体的なコンディションも良好であるため、日本車好きには良い機会です」

日産・スカイラインGT-R のカタログ情報を見る

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5件のコメント

  1. ハコスカのGT-R仕様、L28換装なんて、ド定番やないか
    もっと勉強せぇ

  2. 確かにGT-R《仕様》の箱スカも結構だが車体の半分の価格の高性能エンジン積んでこそ《R》だろ
    昔 隣のおニイちゃんはL28にLDクランク入れ3.2Lにして乗っていたが子供達に《GT-R》と呼ばれる度にパッチモンと言っていた
    オーストラリアだとこの後のC110に2.4 L積んだ240KGT もっと後のピンターラの方が希少価値ありそう(笑) 因みに前記 のニイちゃんは大人になってRB30にツインカムヘッド載せ乗り回していたけど

  3. エンジンを敢えて「ダットサン 280ZX」言わなくて良いだろ⁉️国内仕様と、輸出先向けで多少の違いはあるのかもしれんけど。自分は130Zの280ターボかと思ったわ。

  4. 完全フルレストアなら納得するがよ!アホみたく高値付けるから、街の旧車扱う中古屋も、バカみたく錆がだらけでもボッタクリかぁ〜っくらいの値段提示してるが、古い車は板金めちゃくちゃ弱くドア下直ぐに腐るし!旧車ったら外見が命っうのもあるから、見合った値段設定にしろよと思うよ。
    なんでもかんでも旧車だから高く売ろうって甘いだよ!
    俺なら300万から売る車ならフルレストアは当たり前だと思う。
    何を使うかにもよるけど、外見は旧車のままで中身は新型車の足回り、エンジンも中身がないなら、同じ車種の物を使えば良い事なんで!外国の車レストアする番組はほとんどそうしてるし、それで納得して買うお客に売れば良いだけ。
    フル、オリジナルなら高値は妥当だと思いますけど。
    でも、コネと金がある人は業者に頼んで古いオリジナルなんて作れるからね!

  5. 完全フルレストアなら納得するがよ!アホみたく高値付けるから、街の旧車扱う中古屋も、バカみたく錆がだらけでもボッタクリかぁ〜っくらいの値段提示してるが、古い車は板金めちゃくちゃ弱くドア下直ぐに腐るし!旧車ったら外見が命っうのもあるから、見合った値段設定にしろよと思うよ。
    なんでもかんでも旧車だから高く売ろうって甘いだよ!
    俺なら300万から売る車ならフルレストアは当たり前だと思う。
    何を使うかにもよるけど、外見は旧車のままで中身は新型車の足回り、エンジンも中身がないなら、同じ車種の物を使えば良い事なんで!外国の車レストアする番組はほとんどそうしてるし、それで納得して買うお客に売れば良いだけ。
    フル、オリジナルなら高値は妥当だと思いますけど。
    でも、コネと金がある人は業者に頼んで古いオリジナルなんて作れるからね!

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