メルセデス・ベンツの新型ミニバン「シタン」が欧州で登場! 日本での展開はある?

内燃機関を搭載するメルセデス商用車は新型シタンが最後

 新型シタンは、最大7つのエアバッグや最新の先進運転支援システム(ADAS)を標準装備。ABSやESPに加えヒルスタートアシスト、クロスウインドアシスト、疲労警告システム「アテンションアシスト」、メルセデス・ベンツ緊急通報システムを標準装備しています。

メルセデス・ベンツ新型「シタン」のインパネ
メルセデス・ベンツ新型「シタン」のインパネ

 新型シタン・ツアラーは、さらにアクティブブレーキアシスト、アクティブレーンキーピングアシスト、ブラインドスポットアシスト、スピードリミッターアシストを装備します。また渋滞時の運転を自動的に制御するアクティブディスタンスアシスト「ディストロニック」や、車線の中央をキープし続けるアクティブステアリングアシストをオプションで用意しています。

 また「ハイ! メルセデス」で起動する音声コントロールシステムMBUXも搭載します。

 価格は、装備グレードBASEの商用車シタン・パネルバン「110」が1万9348ユーロ(日本円で約251万円、税抜)、乗用車シタン・ツアラー「110」が2万2253ユーロ(約290万円)です。

 これにドイツでのVAT(付加価値税19%)を含めると、それぞれ2万3024.12ユーロ(約300万円)、2万6481.07ユーロ(約345万円)となります。

 より豪華なインテリアとなる装備グレードPROの場合、ドイツでの価格(付加価値税VAT19%含む)はシタン・パネルバンがBASEに加え2203.88ユーロ(約28万6000円)、シタン・ツアラーが2128.91ユーロ(約27万6000円)となります。

 メルセデス・ベンツ商用車の責任者であるマーカス・ブライトシュベルト氏は、「新型シタンは、そのデザインや走行性能、そして安全性やコネクティビティシステムに至るまで、メルセデス・ベンツのDNAを受け継いでいます」とコメントします。

 また、「新型シタンは、メルセデス・ベンツ商用車の新型車プロジェクトの中で、内燃機関を使用する最後のモデルでもあります。今後の新開発車はすべて、電気駆動のみとなります。この一貫した電動化の論理的なステップが、この新型eシタンなのです」。

※ ※ ※

 シタンは、ダイムラーとルノーの業務提携をきっかけに、2020年10月に欧州で登場したスモールバンで、ルノー「カングー」をベースとしたモデルとなり、仏モーブージュにあるルノー関係工場で生産されています。

 今回登場した新型シタンは2代目です。2021年4月に、14年ぶりのフルモデルチェンジをはたして世界初公開された新型「カングー」をベースにしています。

 メルセデス・ベンツ日本の関係者によると、新型シタンの日本市場での発売予定はないそうです。

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2件のコメント

  1. まずカングーはルノーの日本市場での生命線だからルノーへの配慮がなければ
    共食いで売り上げが落ちると懸念され関係にひびが入ると生産が揺らぐから
    これを配慮すると日本では歴代的に導入してないロングボディ3列シート仕様限定で導入して
    標準2列シート仕様はルノーでロングボディ3列シート仕様はベンツって住み分けとかはどうだろう?

  2. そもそもルノーの工場で生産する新型カングーの姉妹車だけに、
    日本への輸出される可能性は無いに等しいくらい低いだろう。

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