ガソリン価格高騰!クルマの燃費を良くしたい! 簡単にできる対処法とは
実燃費により近づけたのが現在の「WLTCモード燃費」
燃費の指標として、以前はよく使われていた「10・15モード」ですが、それが「JC08モード」へと変わり、現在は「WLTCモード」となっています。
もっとも新しいWLTCモードは最近のクルマしか公表されておらず、かつての10・15モードやJC08モードをどう換算すればWLTCモードになるのでしょうか。
1991年から2011年3月まで採用されていたのが10・15モードと呼ばれる測定方法です。
この測定方法は当時の自動車を取り巻く環境をもとに走行パターンが定められていたのですが、計測前にエンジンを暖気するなど(エンジンにとって)良好なコンディションで数値を測定していたことから、実燃費とカタログ数値が乖離しているといわれていました。
そこで2011年4月から導入されたのがJC08モードです。これは暖気なしのコールドスタートや、計測する平均速度や最高速度を引き上げ実際の走行パターンに近付けた方式。
10・15モードより10%程度低い数値にはなったものの、それでもやはり実燃費との違いが指摘されており、JC08モードの約7割程度の燃費だと出せれば御の字とされました。
そこで2018年10月から導入されたのが「WLTC(Worldwide harmonized Light vehicles Test Cycle)」と呼ばれる試験方法で、国連傘下の「自動車基準調和世界フォーラム」で策定された国際基準です。
このWLTCモードはJC08モードよりさらに実走行に近づけるべく、計測する平均速度と最高速度の引き上げ、暖気前スタート率の増加、積載重量や走行距離の増加に加えて、「市街地モード(WLTC-L)」と「郊外モード(WLTC-M)」、「高速道路モード(WLTC-H)」という3つの走行シーンを想定して測定した平均値を記載する方式になりました。
これにより、かなり実燃費に近い数値がカタログに表示されるようになったといわれています。
10・15モードの数値をWLTCモードに置き換えるとき、10・15モードの1割減となる約90%がJC08モードの数値で、そしてさらに70%程度がWLTCモードの数値とされることから、10・15モードの約63%の数値が実燃費に近いといえます。
当時のハイパワー車などのカタログ数値で「8km/L」と書かれていた数値をWLTCモードに換算すると「5.04km/L」ということになります。
現在のWLTCモードの表記がない古い車種でも、おおよその実燃費を知ることができます。
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