なぜ「赤ちゃん乗ってます」をアピール? 後続車はどう反応すべき? 貼って周知する意味とは
クルマのリア部分に「赤ちゃんが乗っています」や「Baby In Car」というステッカーを貼っている光景を見かけることがあります。なぜ、後続車にアピールしているのでしょうか。
赤ちゃんが乗っていますステッカーの意味とは?
街中を走っているクルマには、リア部分に「赤ちゃんが乗っています」や「Baby In Car」といったステッカーを貼っているクルマがしばしば見られます。
では、赤ちゃんが乗っていることを周知する意味とはどのようなものなのでしょうか。
SNSでは「赤ちゃんが乗っていることは分かるけど、それを知らせる意味ってなんだろう?」など、ステッカーに対して疑問の声が見られています。
この「赤ちゃんが乗っていますステッカー」の発祥は、1984年にアメリカのベビー用品メーカー「safety 1st(セーフティ ファースト)」の社長マイケル・ラーナー氏が考案したとされています。
ラーナー氏は「ニューヨーク・タイムズ」の1986年10月9日付の記事において、「ステッカーには周りのドライバーに注意を促し、子供の安全について意識を高めようという目的がある」と述べています。
日本国内では、「赤ちゃんが乗っています」という表示のステッカーを販売している会社のひとつに、株式会社A-Z ナポレックス事業部(以下、ナポレックス)が挙げられます。
ナポレックスは、主にカー用品を取り扱っていますが、独自で「赤ちゃんが乗っています」の表示ステッカーの制作をおこなっているといいます。
このステッカーについて、ナポレックスの担当者は以下のように話します。
「赤ちゃんが乗っていることを後方のクルマに伝えて、安全運転を心がけてもらうとともに、自車が安全運転していることを周知するというコンセプトでステッカーの制作を続けています」
ナポレックスでは、1990年代初頭からステッカーを制作しており、赤ちゃんが乗っていますステッカーは、現在まで長く販売されているロングセラー商品のひとつになっているそうです。
このステッカーを購入するユーザー層について、前述の担当者は次のように話しています。
「多いのは子どもがいるご家庭です。また、祖父母からの問い合わせもあり、お孫さんの家庭へのプレゼントとして購入されることもあります」
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このように、赤ちゃんが乗っていますステッカーは、安全な交通を願って貼り付けられているものといえるようです。