新型好調のロードスター、初代人気が再燃 お手ごろ価格には落とし穴も
“夢”をかなえるには購入後の“意識”が重要
価格面を考えると、高価な新型に比べ、旧型は手が届きやすく、趣味として持ちやすいクルマという印象を受けます。
しかし同店では、愛車を良い状態で楽しむにはそれなりの熱意と費用も必要、とアドバイスしているとのこと。どんなに状態が良いクルマでも経年劣化や部品の寿命などにより、突然のトラブルに見舞われることがあるからです。出先でのトラブルを減らすには、予防的なメンテナンスも必要です。
また現実問題として、部品の欠品が年々増えており、定価も上がっているといいます。そのため、メンテナンスに予想外の時間と費用が掛かるケースも。このようなことから、購入後の維持費用もある程度確保できないと、初代モデルを長く愛用していくことは難しいそうです。
この話を受けて、マツダに純正部品の供給について問い合わせたところ、メーカーとしてどのモデルに関しても、意図的に部品供給を止めることはないとのこと。ただし、材料や設備の問題などで物理的に供給が不可能になるケースはあるようです。
初代モデルである「ユーノス・ロードスター」は、ストレートにクルマの魅力を追求したシンプルさを備えるだけに、いま見ても古さを感じさせません。しかし、人もクルマも歳月がたてば、常に快調に過ごすには日頃のメンテナンスが重要となります。その意識があれば、いまでも十分に「ユーノス・ロードスター」を楽しむことは可能です。
昔の夢をかなえるなら、いまがチャンスなのかもしれません。
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提供:乗りものニュース
Writer: 大音安弘(自動車ライター)
1980年生まれ。埼玉県出身。クルマ好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者へ。その後、フリーランスになり、現在は自動車雑誌やウェブを中心に活動中。主な活動媒体に『ナビカーズ』『オートカーデジタル』『オープナーズ』『日経トレンディネット』など。歴代の愛車は全てMT車という大のMT好き。