夏の暑さに耐えたクルマはダメージが蓄積!? 秋にケアしたい3つのポイントとは
タイヤのダメージはもちろん、空気圧の低下に注意
●タイヤ
タイヤは直射日光で熱くなった路面と接している部分なので、ダメージを受けていることが推測されます。
「普段は見過ごされがちなタイヤでが、これも路面温度の上昇や紫外線などによって相当なダメージがあります。
しかしそれ以上に注意してほしいのが、気温変化による空気圧の低下です。気温の高い夏と違い、秋はタイヤ内の空気圧が低下しやすいんです」(H整備士)

クルマと路面を繋ぐ接点となっているタイヤは、1年を通じてもっとも過酷な労働を強いられている消耗パーツだといえます。
「夏場ならではの高温によってショルダー部などがいつも以上に傷みやすい傾向がありますが、だからといってすぐに交換とはならないでしょう。
それ以上にチェックしてほしいのが空気圧です。夏から秋に季節が移り、とくに朝晩などは外気温がグッと下がることでタイヤの空気圧(内圧)も低下します。
空気圧の補充はすぐにできる作業なので、まずは適正な空気圧かをチェックにしておきたいところです」(H整備士)
ちなみに、タイヤの空気圧は(ゴムの分子より酸素の方が小さいため)適正数値から1か月程度で10kpaから20kpa程度も減少してしまう(抜けてしまう)のだとか。
気温の寒暖差が大きい秋はさらに空気の体積が大きく変化するため、いつも以上に空気圧が下がる傾向にあるといわれています。
空気圧の低下は、偏摩耗だけでなく燃費もかなり悪化するといわれていますので、こまめにチェックしておきたい部分です。
※ ※ ※
メンテナンスではありませんが、車内の清掃も忘れずにしておきたい部分です。花粉シーズンとは違うものの、夏も汚れが車内に持ち込まれやすい季節だといいます。
「見逃しがちなのがフロアマットの汚れです。フロアマットは車内に入り込んだホコリや汚れを長い毛足で溜め込む性質を持っています。つまり夏の汚れを溜め込んだままの状態になっているということです。
秋は気候が良くなって洗車しやすい時期ですので、フロアマットも洗って溜め込んだ汚れを清掃することで、車内の空気もリフレッシュできるでしょう」(H整備士)
ほかにも燃料タンクやエンジンオイル、ヘッドライトやテールランプなどの不具合が出る場合もありますが、このあたりも夏のダメージが蓄積していそうです。
季節の変わり目というのは不具合が出やすいものです。やはり季節ごとにメンテナンスやケアをして、クルマを労ってあげましょう。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。
















