最高速度329km/h! 後輪を駆動するスーパースポーツ アウディ「R8パフォーマンスRWD」欧州で登場
独アウディのスポーツモデルを開発するアウディスポーツGmbHは2021年10月7日、スーパースポーツクーペ「R8クーペ」およびスポーツオープンモデル「R8スパイダー」のRWD(後輪駆動)モデルをベースに、よりパワフルなV型10気筒エンジンを搭載したモデル「R8 V10パフォーマンスRWD」を発表しました。
5.2リッターV10自然吸気は570馬力・550Nmを発生
独アウディのスポーツモデルを開発するアウディスポーツGmbHは2021年10月7日、スーパースポーツクーペ「R8クーペ」およびスポーツオープンモデル「R8スパイダー」のRWD(後輪駆動)モデルをベースに、よりパワフルなV型10気筒エンジンを搭載したモデル「R8 V10パフォーマンスRWD」を発表しました。
現在R8には、620馬力・580Nmを発生する5.2リッターV型10気筒エンジンをミッドに搭載するクワトロ(4WD)モデルの「R8 V10パフォーマンスクワトロ」が用意されていますが、今回登場したのはそのRWDモデルです。
アウディスポーツのマネージングディレクター、セバスチャン・グラムス氏は「R8 V10 RWDは、レーシングモデルのR8 LMSから派生した後輪駆動で、発売当初からユーザーの心を捉えていました。今回よりパワフルなエンジンを搭載したことで、ドライビングエクスペリエンスがさらに向上しました」とコメントしています。
従来のR8 V10クワトロとR8 V10RWDというベースモデルは、今後このパフォーマンスモデルに置き換えられるといいます。
搭載する5.2リッターV10自然吸気エンジンは、通常の「R8 V10 RWD」用V10エンジンよりも30馬力・10Nm向上した570馬力・550Nmを発生。7速Sトロニック(DCT)が組み合わされ、0-100km/h加速は3.7秒(スパイダーは3.8秒)、最高速度は329km/h(スパイダーは327km/h)というパフォーマンスを発揮します。
機械式LSDは走行状況に応じてトルクを理想的に配分、濡れた路面でもトラクションを確保します。またサスペンションとドライビングダイナミクスは、後輪駆動用に特別に調整されており、ESCのスポーツモードをオンにすると、サスペンション設定と制御によりドリフト走行が可能になります。
今回後輪駆動のR8に初採用された「ダイナミックステアリング」は、より正確な反応とフィードバックを提供。これによりワインディングなどではよりダイナミックなドライビングが可能になる一方、駐車時などではステアリング操作を容易にすることで快適性を向上させています。
ボディは他のR8同様、アルミニウム製のASF(アウディ・スポーツ・フレーム)を用い、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)が多用されています。これによりR8 V10パフォーマンスRWDのクーペは1590kg、スパイダーは1695kgという軽さを実現しています。
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R8 V10パフォーマンスRWDはドイツ・ネッカーズウルムにあるアウディのベリンガー・ホフ工場で、おもに手作業でつくられます。ここはレースカー「LMS GT4」の生産拠点でもあり、約60%の部品が引き継がれているといいます。
欧州では10月21日から注文受付が開始されます。R8 V10パフォーマンスRWDのドイツでのベース価格は、クーペが14万9000ユーロ(日本円で約1930万円)、スパイダーが16万2000ユーロ(約2100万円)からとなります。
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