アウトドアブームで「キャンピングカー」人気も上昇! オーナーが語る〇と×とは?
コロナ禍の影響もあってアウトドアの人気が高まっており、最近はキャンピングカーが注目されています。そこで、キャンプングカーの利用者に、どんな使い方をしているのか、苦労した点などについて聞いてみました。
キャンピングカーはサイズも価格もさまざま
新型コロナ禍の影響で、大勢の人との接触を避けながら楽しめるレジャーとして、アウトドアの人気が再燃しており、なかでもキャンプは自然のなかで非日常的な体験が味わえるとあって注目を集めています。
キャンプはさまざまな道具が必要となるため、クルマで行くのが便利です。そして最近では、ワンランク上の楽しみ方ができる「キャンピングカー」が一部で盛り上がりを見せているといいます。
ひとことでキャンピングカーといってもさまざまな種類が存在します。キャンピングカーとは一体どんなクルマなのでしょうか。
キャンピングカーは、ベースとなる車両にオートキャンプできるようにベッドやキッチンなどの装備を架装したクルマ全般の総称で、道路運送車両法的には「特殊用途自動車」となります。
「特殊」の認定を受けるためにはいくつか条件があり、これをクリアすると合法的な改造車として「8ナンバー」を取得でき、自動車税が安くなるなど税制面でもメリットが大きいのだそうです。
そしてキャンピングカーはベースとなる車両やサイズなどによって6種類に分類できます。
●フルコンバージョン(フルコン)/セミフルコンバージョン(セミコン)
専用のフレーム(ストリップシャシー)やエンジン、駆動系など用いてキャンピングカーとしてイチから作られたキャンピングカーの最高峰クラスです。
キャンピングカーとしての装備も充実かつ洗練され、居住性も考えられた豪華仕様ともいえます。
ただしボディが大きく、全長9m×全幅2.3m×全高3mといった巨大なモデルも存在。アメリカなど道幅も駐車スペースも広い国ではいいのですが、日本の道路事情では取り回しに苦労するサイズです。
価格も1000万円以上と高額です。
●キャブコンバージョン(キャブコン)
トヨタ「ダイナ/トヨエース」やマツダ「ボンゴトラック」、いすゞ「エルフ」などトラックをベースに、荷台部分にシェルを被せてキャビンに改装したクラスです。
トヨタ「ハイエース」などのバンとほぼ同等のサイズであることから取り回し性も良好で、価格も500万円程度からあります。
このキャブコンでは運転席の上に張り出した「バンクヘッド」と呼ばれる就寝スペースを装備しているモデルも多く、ファミリーユースでも十分なスペースを確保できます。
●バスコンバージョン(バスコン)
バスをベースにしたキャンピングカーです。日本市場では主にマイクロバスを使用し、ボディはそのままで内装を架装したモデルを指しているケースがほとんどです(運転席とフロアを残して新たなシェルを被せたものは「セミフルコンバージョン」になります)。
元々が後部座席の乗り心地も考慮したマイクロバスがベースのため、居住性や乗り心地に優れています。
その反面、バスならではの取り回し性なので、市街地ではそれなりの運転技術が必要とされます。
●バンコンバージョン
ミニバンやワンボックス、ワゴンなどをベースにしたクラスです。ベッドやキッチンなどが装備され居住性も快適、かつ日本の道路事情に適したサイズのため日常使いも可能とあって、人気の高いクラスになっています。
さまざまなベース車両を架装したキャンピングカーがあり、屋根が上に開いてスペースを拡張できる「ポップアップルーフ」を採用するモデルも多く存在します。
●軽キャンパー
日本のキャンピングカー市場でもっとも熱いといわれているのが、軽自動車をベースにしたクラスです。
基本的には1、2名の就寝スペースを確保した少人数向けとなっていますが、バンコンと同じくポップアップルーフの採用などで快適な居住空間を確保しています。
また軽自動車ならでは扱いやすいサイズや、キャンピングカーとしてはお求めやすい300万円からという価格もあって、この新型コロナ禍で一気に人気と注目度が高まっています。
●キャンピングトレーラー
エンジンなどを搭載せず、自家用車などでけん引することを前提に作られた居住空間の充実に特化したもので、居住性や就寝を考慮した装備や設備が充実しているのが特徴です。
ただし、750kgを超えるとけん引免許が必要になるため、日本市場では750kg以下に抑えたトレーラーが主流となっています。
けん引による取り回しはかなり苦労しますが、同程度の居住性を持つほかのキャンピングカーより安価で済むのも大きなメリット。移動するときのみ自分のクルマと連結すればいいというのもポイントです。
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日本ではトラコンやバンコンがファミリー向けとして人気でしたが、最近はソロキャンプブームなどもあって、維持も車両自体も手が出しやすい軽キャンパーが一気に盛り上がりを見せているようです。
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