クルマでネットが当たり前!? 「車載Wi-Fi」と「モバイルWi-Fi」はどっちが良い?

自動車メーカーが次世代サービスとして力を入れているコネクテッドサービス。これは「IoT」を活用した情報サービスですが、スマホなどの利用状況を含めると「車載Wi-Fi」はぜひとも欲しい装備です。今回は「車載Wi-Fi」と「モバイルWi-Fi」の違いについて調査してみました。

「車載Wi-Fi」と「モバイルWi-Fi」 それぞれの〇と×は?

 いまの時代は「IoT(Internet of Thing)」は欠かせない要素となっており、自動車メーカー各社も最近とくに力を入れているのが「コネクテッドサービス」です。

 現在のスマホの利用状況を見てもわかるように、欲しい情報はネット経由。そこで各社がクルマに通信機能を持たせ、メーカーとユーザーで相互通信できるサービスを展開しています。

スマホの地図アプリをナビとして使うケースが増えている
スマホの地図アプリをナビとして使うケースが増えている

 いま、注目を集めているのが「車載専用Wi-Fi(ルーター)」です。

 最近では音楽や動画だけでなくナビもスマホアプリで代用する人が多くなっていますが、スマホでは通信料とデータ容量の兼ね合いもあって、使いたい放題というわけにはいきません。

 そうしたなかで、使い放題の「車載専用Wi-Fi(ルーター)」に熱い視線を集めているというワケです。

 クルマのなかでWi-Fiを利用する場合、大きく分けてみっつの方法が考えられます。

 ひとつ目は、スマホのデータ通信機能をそのまま活用する「テザリング」です。現在普及が進みつつある「5G」はスマホのデータ通信方法の最新版で、より多くのデータを高速でやりとりできるのが強み。

 しかし、スマホは毎月利用できるデータ容量によって変化する料金設定になっており、走行中ずっと使い続けているとあっという間に容量制限がかかってしまうのがツライところです。

 ふたつ目は「モバイルWi-Fi(ルーター)」。スマホとは別途契約が必要で料金も毎月定額で支払う必要がありますが、通信速度もある程度速く安定しており、プランによってはかなりデータ容量が大きいのも魅力(使い放題のプランもあり)。

 複数台の同時接続や、海外でも専用ルーターとして利用できるケースも多く、外出が多い社会人にとっては利用価値が高いといえます。

 そして近年、話題になっているのが、みっつ目の「車載専用Wi-Fi(ルーター)」です。別途契約や利用料が必要ですが、面倒な手続きが少なく(初回に登録するのみ)、シガーソケットに差し込むだけですぐに車内をWi-Fi環境にできる優れもの。

 またモバイルWi-Fiと同じく複数台の同時接続もできるので、前席でスマホのナビアプリを使用して、後席の人は音楽や動画を安定した通信状態で楽しむことができます。

 モバイルWi-Fiや車載専用Wi-Fiがあれば、車内でも速い通信速度でネットを使うことができそうですが、違いが分かりにくいのも事実です。

 一体どちらを選べばいいのでしょうか。双方のメリットやデメリットを考えてみたいと思います。

●モバイルWi-Fi

 モバイルWi-Fiは、安定したネット環境を持ち運べるのが魅力です。車内だけでなく外出先で「自分専用」の回線を使うことができます。

 現在では最高で1Gbpsもの速度を記録するものも登場するなど通信速度も年々向上しています。海外でも国内に近い感覚で利用できるプランもあり、データ通信だけでなく音声通話アプリで気軽に国際電話もできるのは大きなメリットです。

 一方で、1か月のデータ通信量に制限を設けたプランが多いのがデメリットといえます。大容量プランもありますが、それに比例して利用料金も高くなってしまうのがネック。

 車内で使用する場合、トンネルなどルーターが電波をキャッチできない場所もあり、走行中に途切れてしまう可能性があります。

 ただ、途切れても少し走って再び電波をキャッチすれば使用可能です。

●車載専用Wi-Fi

 車載専用Wi-Fi(ルーター)の通信速度は、モバイルWi-Fiに匹敵する速さを実現しています。

 基本的に「LTE」回線を使用しているため、クルマで移動できる場所ならほとんどの場所で安定した通信速度を確保できます。

 現在は、定額でデータ容量制限なし、使い放題となっているほか、複数台を同時に接続可能です。
 また車載専用設計のため、コンパクトな本体は走行での振動や熱に対してしっかり対策されており、運転中の長時間使用によって熱を持って使えなくなる心配もありません。

 ただしデメリットも若干あります。シガーソケットに差し込んで電源を確保するタイプが主流だけに、原則としてエンジン始動中(走行中・アイドリング中)のみ使用可能。

 また当然ながらバッテリーが放電して上がってしまうと使えなくなるほか、エンジンOFF状態の駐車中やクルマから離れた場所では使えません。

 これらの点を踏まえると、場所を選ばずWi-Fi環境を利用したい人にはモバイルWi-Fiが、走行中での車内でコネクテッドサービスやナビアプリなどを使いたい人には車載専用Wi-Fiがおすすめといえそうです。

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