スズキ新型「ワゴンRスマイル」は先駆者「ムーヴキャンバス」とガチのライバル!? ハイト系スライドドア車を比較
ワゴンRスマイルにはマイルドHVあり! 価格の違いは?
両側スライドドアを備えたハイトワゴンという新パッケージを開拓したムーヴキャンバスと同じく、新型ワゴンRスマイルも両側スライドドアを備えました。
このスライドドア部はスズキのスーパーハイトワゴン「スペーシア」をベースとしており、同車と同等の開口幅600mm、リアステップ地上高345mmを実現し、乗り降りがしやすい仕様としています。
さらに、パワースライドドアが閉まる動作中にリクエストスイッチ、または携帯リモコンでドアロックを予約できる「パワースライドドア予約ロック機能」をスズキ初採用しました。
なお、同様の機能はムーヴキャンバスにも搭載されています。
ムーヴキャンバスは、スライドドアと組み合わせて便利に使える「置きラクレイアウト」を採用。
後席シート下や足元空間を有効活用できる「置きラクボックス」を国産車として初めて設置し、引き出しとしての収納と、中敷きを立ち上げることで高さがある荷物を安定した収納を両立しています。
搭載されるエンジンは、新型ワゴンRスマイル・ムーヴキャンバスともに660cc自然吸気エンジンで、2WDと4WDの設定があります。
どちらも自然吸気エンジンのみでターボ車の設定はありませんが、ワゴンRスマイルにはマイルドハイブリッド車も用意されていることが特徴です。
WLLTCモード燃費(2WD)は、新型ワゴンRスマイルのガソリン車が23.9km/L、マイルドハイブリッド車が25.1km/L、ムーヴキャンバスのガソリン車が20.6km/Lとなります。
安全装備として、新型ワゴンRスマイルは予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」を搭載。
夜間の歩行者も検知するステレオカメラ方式の衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」をはじめ、誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能、ハイビームアシスト、後退時ブレーキサポート、後方誤発進抑制機能、リヤパーキングセンサーを標準装備しています。
また、全方位モニター用カメラ装着車は、対向車と狭い道で約5km/h以下ですれ違うとき、ナビ画面に左側および前方の映像を自動で表示する「すれ違い支援機能」をスズキで初採用しました。
ムーヴキャンバスは、衝突回避支援システム「スマートアシストIII」を搭載しています。ステレオカメラを採用し、クルマだけでなく歩行者との衝突回避もサポートする衝突警報機能(対車両・対歩行者)/衝突回避支援ブレーキ機能(対車両・対歩行者)などを装備。
上から見下ろしたような映像をナビ画面に表示する「パノラマモニター」により、運転や駐車をサポートします。
価格については、新型ワゴンRスマイルはガソリン車が129万6900円から142万100円、ハイブリッド車が147万2900円から171万6000円です。
ムーヴキャンバスは143万円から171万500円となり、新型ワゴンRスマイルのほうが安めの設定となっているようです。
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登場から5年が経過したムーヴキャンバスですが、いまではムーヴの販売の6割を占めるヒット車となり、ダイハツにとって欠かせないモデルへと成長しました。
それほど背が高くないスライドドア車という、共通点を持つ新型ワゴンRスマイルにおいても、ムーヴキャンバスと同様に需要が見込めるといえそうです。
先駆者ムーヴキャンバスと新型ワゴンRスマイルのライバル争いがどのような展開になるのか注目されます。
いっそ高さ1550mm以下だったら良かったのに