マクラーレンとメルセデスの奇跡のコラボ! 「SLR」のクーペとオープンはどちらがプレ値がつく?

かつてF1でタッグを組んでいたメルセデス・ベンツとマクラーレンが生んだ奇跡のスーパーカー「SLRマクラーレン」。このSLRの正常進化版「722」は、クーペとオープンのどちらにプレ値がついているのか調査してみました。

いわばマクラーレンとメルセデスのダブルネームのスペシャル物件が「722」

 2006年のパリ・サロンで、メルセデス・ベンツはすでにセールスが開始されて久しかった、「SLRマクラーレン」の正常進化型ともいえる「SLRマクラーレン722エディション」を発表した。

 パリ・サロンの時点で生産台数は150台に限定すると発表されていたので、当然のことながらSLRマクラーレン722エディションが大きな話題を呼んだのは想像に難くない。

150台限定、新車当時の車両価格は6300万円ほどであったメルセデス・ベンツ「SLRマクラーレン722エディション」(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's
150台限定、新車当時の車両価格は6300万円ほどであったメルセデス・ベンツ「SLRマクラーレン722エディション」(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's

●「722」のヒストリーとは

 722エディションのエンジニアリングでまず注目したいのは、さらに徹底された軽量化への取り組みだ。

 ベースとなったSLRマクラーレンがGTとしてのキャラクターを強く主張していたのならば、この722エディションはさらにパフォーマンスにフォーカスしたモデルといっていいだろう。

 ちなみに車名に添えられる“722”の数字は、1955年にメルセデス・ベンツ「300SLR」がゼッケン・ナンバーとしてそれを掲げ、スターリング・モスのドライブによってミッレミリアを制した時のもの。同時にそれはこの時のスタート時刻をも表している。

 実際の軽量化の手法を見ていこう。まずカーボンファイバー製のフロアは、722エディション専用のもので、こちらはベースのSLRに対して18kg、オイルタンクも13kgほど軽い重量を実現している。

 さらにホイールも1本あたり4.5kgの重量が軽減され、結果として722エディションの車重は44kgの軽量化を果たしている。

 デザインでも、そのディテールは722エディション専用にモディファイされた。クリア塗装が施されるのみのスパルタンなフィニッシュを見せるフロントリップスポイラーや、より効率的に改められたリアのディフューザーなどがそうだ。

 これらのエアロパーツにより、最高速域でのダウンフォースはフロント側で28%も増加しているというから、その効果は大きい。リアの可変式スポイラーはエアブレーキとしても機能し、最大のライズアップ角度は5度増加し35度の設定となっている。

 フロントに搭載されるエンジンは、5.5リッターV型8気筒+スーパーチャージャー。5速ATとの組み合わせで、0-100km/h加速3.8秒、最高速度は334km/hを記録している。

【画像】マクラーレンとメルセデスのダブルネームのクルマとは(33枚)

【2023年最新】自動車保険満足度ランキングを見る

画像ギャラリー

1 2

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー