車載ナビとスマホの地図アプリはどっちが使える? カーナビの上手な活用方法とは
スマホの地図アプリのメリット・デメリットは?
クルマのプロで、スマホの地図アプリをメインに使用している人もいます。古いアメ車のカスタムを得意とする都内のカスタムショップのMさんもその1人です。
「古いクルマにはそもそもオーディオのスペースすらないことが多いので、必然的に地図アプリを利用するアメ車オーナーが増えています。
とくに若いお客様はスマホひとつで電話やメール、ブラウザ、お財布を兼ねて使いこなしているので、地図アプリにもまったく抵抗がないようです」
1960年代から1980年代のアメ車のカスタムやレストアは、インテリアも含めたトータルで仕上げる場合が多く、ナビ装着に固執しないオーナーが多いのが特徴だといいます。
一方で、地図アプリにもデメリットはあります。それは通信量と電池使用量の問題です。
近年は4Gや5Gが全盛でスマホのデータ使用量は増えています。地図アプリを使うということは、最新のデータを入手する代わりにデータ通信量を消費していることになり、月々で使用制限のあるデータ通信量を乗るたびに消費してしまうというのがネックになります。
あくまで目安ですが、Googleマップはもっともデータ通信量が少なく1時間あたり3MBから6MB程度。
iPhoneのデフォルトアプリである「マップ」などは状況によっては1時間あたり15.5MBなどというケースもあります。
外出先での動画視聴などと比べればはるかにデータ消費量は少ないのですが、チリも積もれば山となるケースも考慮しておく必要がありそうです。
また、電波が届かない場所では地図アプリも使えなくなるほか、スマホ本体の電池残量にも気を使わなければならないなど、スマホならではのデメリットも念頭において使用しましょう。
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カーナビとスマホの地図アプリではどちらにもメリットとデメリットがありますが、意外に多いのが、古いカーナビと地図アプリを併用するパターンでしょう。
とくに中古車でも高額なモデルのオーナーほど、その傾向は強いと前出の仲介業者のNさんも教えてくれました。
「中古車の場合、ナビを入れ替えるお客さまはほとんどいません。高級車になるほどパーツやメンテナンス費用も高額になるため、そのままで使える機能だけを活用するパターンが定着しています。純正から社外品に交換すると価値が落ちることもありますので」(仲介業 Nさん)
目的地近くまではカーナビに任せ、最終的な誘導は最新の地図アプリに頼るという利用方法が現状では最善のようですが、地図アプリを使わずに、古くなったカーナビの地図データをアップグレードするという方法もあります
トヨタの純正ナビの場合、旧式のCXD・DVDナビの最新データは1万1000円から1万6500円で、SDナビは1万6500円から3万3000円、HDDナビは1万6500円から2万5000円前後で更新が可能。更新作業はディーラーでできます。
新しいナビに買い替えるよりも、最新の地図データにするほうがコストパフォーマンスが良さそうです。
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