車載ナビとスマホの地図アプリはどっちが使える? カーナビの上手な活用方法とは

カーナビゲーションを搭載するクルマが増えましたが、最近はスマホの地図アプリをナビとして活用する人もいます。車載ナビと地図アプリのメリットやデメリットや、上手な活用方法などを調査してみました。

車載ナビはルート案内以外あまり使われていない

 いまではカーナビゲーション(カーナビ)が広く普及し、「目的地案内」などを使用していないときでも、常時稼働している場合がほとんどでしょう。

 一方で、生活に欠かせないマストアイテムとなったスマートフォンの地図アプリにも誘導機能が備わっており、地図情報も常に最新に更新されることからクルマで利用する人も多くいます。

4割の人は車載ナビで道案内しか使わない
4割の人は車載ナビで道案内しか使わない

 大手リサーチ会社『マイボイス』による「カーナビの利用に関する調査」によると、クルマを所有している人の8割がカーナビを所有しているとされています。

 よく利用する機能として、「ルート案内(目的地までの誘導)」以外では、「音楽の再生・録音」「テレビ鑑賞」「施設・観光地などの検索機能」「バックカメラのモニター」としての利用が多いのですが、その半面、「ルート案内以外使っていない」と回答した方が4割以上いました。

 また、カーナビで重視するのは「価格」や「操作のかんたんさ」が約6割、「地図のわかりやすさ」や「画面の見やすさ」「情報の精度」が4割から5割となっています。

 以上を踏まえると、「情報の精度は欲しいけれど、お金をかけて余計な機能が追加される必要を感じない」と考える人が多数を占めていることがわかります。

 一方でこの「カーナビの利用に関する調査」では、クルマの所有者の約5割がスマホやタブレットの「カーナビアプリ(地図アプリ)」を利用していることも明らかになっています。

 乗車するたびに利用しているヘビーユーザーは8.4%ですが、ときどき利用するユーザーの25.2%を加えると、約3人に1人が使用しているという結果になりました。

 カーナビは地図データが古くなると更新が必要ですが、スマホの地図アプリは常に最新のデータに更新されます。

 また、カーナビはクルマのインパネにフィットするように設計されていますが、スマホはどこかに固定させる必要があります。

 カーナビとスマホの地図アプリはどちらがいいのでしょうか。

 機能的に古くなった純正ナビでも、十分活用できる道はあると教えてくれたのは、ユーザーのニーズに合わせたクルマを探して販売している仲介業のNさん。

「多少古いカーナビでもGPSやジャイロセンサーと連動しているので、マップ上での現在位置の正確さはやはり車載のカーナビのほうがスマホより上です。

 またデザイン的にも統一されている純正ナビも多いですし、多くの車種がモニターを他機能と兼用しているので、わたしはお客さまに無理に交換をお勧めしていません」

 一方でデメリットもあり、とくに純正ナビが故障するとメーカーでしか直せないという弱点もあるようです。

「さまざまな機能と連動している分、ナビの性能だけをアップさせるのが非常に難しいのです。とくに地図データは目印となるお店が変わっていたり、新しい道が表示されないなどのデメリットもあります。

 ただ、最近の純正ナビは地図データのアップグレードもしやすくなっており、有料ですがSDカードの差し替えやHDDのデータ入れ替えなどで対応できるようになっています」(仲介業 Nさん)

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