なぜいま日本でも人気急上昇!? ドレスアップ派にも欠かせない「オフロードタイヤ」とは?

最近、日本でも「オフロードタイヤ」がブームになっています。本来はクロスカントリー4WDが悪路走破性を向上させるためのタイヤですが、いまではSUVやワンボックス、ミニバン、軽トラック、コンパクトカーにドレスアップ用として装着するのが流行しています。なぜそんなブームが起きたのでしょうか。

2018年ごろから日本でも急激に市場が拡大

 最近、街を走っていると、オフロードタイヤを装着したクルマが多いことに気づきます。

 オフロードタイヤは本来、「クロカン車」などと呼ばれるクロスカントリー4WDが悪路走破性を向上させるために履くものです。

 しかし昨今はそれにとらわれることなく、SUVやワンボックス、ミニバン、軽トラック、はたまたコンパクトカーまでがドレスアップのためにオフロードタイヤを履いているのです。なぜこのようなムーヴメントが起きているのでしょうか。

いま日本でも流行しているのがオフロードタイヤだ。クロカン車だけでなくワンボックスやミニバン、コンパクトカーのユーザーにも選ばれている
いま日本でも流行しているのがオフロードタイヤだ。クロカン車だけでなくワンボックスやミニバン、コンパクトカーのユーザーにも選ばれている

 時は1980年代後半、日本は空前のクロスカントリー4WD、いわゆる四駆ブームで湧きました。

 これにともなって、街を走っている四駆はグリルガード、ルーフラック、そしてオフロードタイヤを装着するのがカスタムのベーシックとなったのです。その後、四駆ブームの終焉とともに、オフロードタイヤは一部の悪路愛好家のものとなり、市場ではほとんど姿を見かけなくなってしまいました。

 その後、1990年代中ごろに登場したクロスオーバー車が、オフロードタイヤを履いているということもありましたが、長らくメインの市場は北米でした。

 ところが、2018年ごろからにわかに、日本でもオフロードタイヤの市場が再燃しはじめたのです。

 ヨコハマ「ジオランダー」、BFグッドリッチ「マッドテレーンT/A」、そしてトーヨータイヤ「オープンカントリー」がおもなブランドで、市場では三つ巴のシェア競争となっています。

 どのブランドもここ数年、右肩上がりにシェアを伸ばしており、タイヤ業界の中でも注目のカテゴリーとなっているのです。

 では、なぜオフロードタイヤ市場は活況を呈しているのでしょうか。国内タイヤメーカーのマーケティングスタッフに聞いてみました。

「北米では2003年ごろからシェアを伸ばしていましたが、日本では2018年あたりから急激に市場が拡大し始めました。自動車市場を見てみると、ちょうどスズキ新型『ジムニー』がデビューしたり、軽自動車でもクロスオーバー系の車種が人気になった時期に重なります。これらの需要とともにオフロードタイヤの需要も伸び始めたのですが、その背景にはやはりアウトドアブームがあると思います」とコメントします。

 そのスタッフによれば、アウトドアブームによってそれまでオフロードタイヤに興味のなかったユーザー層が、ライフスタイルをアピールするアイテムのひとつとして、愛車に装着したことが大きな要因ではないかといいます。

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