最新装備満載のトヨタ新型「ランクル」は魅力的? ランクル60オーナーも注目するポイントは?
ランクル60オーナーが感じた新型300系の魅力は?
新型ランクルの魅力とはどのようなところなのでしょうか。
1980年代に作られた「60」に2台乗り継いでいるオーナー(40代・男性)のWさんは、あえて先進技術を搭載していない旧車として60を楽しんでいるといいますが、新型ランクルの印象を聞いてみました。
「堂々としたボディサイズと、いい意味でランクルらしいゴツさと現在のトヨタの技術がうまく融合している感じです。見るからに頑丈そうなところも、古くからのランクルファンの期待を裏切らないと思います。
また400馬力超のツインターボエンジン(ガソリン車)を搭載するということで、現代のマッスルカーかと思いました」
ランクル最大の魅力はどんな道でも走り切る丈夫さです。30年以上前の60でも堅牢なボディや4WDによる力強い悪路走破性を持ち合わせていますが、その点、最新の300系は、軽量化と高剛性化されたボディに加え、4WD機構は電子制御化が進み、オフロード性能もかなり強化されています。
「オールドランクル好きからすると、電子制御化が進むのは好みではないのですが、新型はトルセンLSDやデフロックだけでなく、ショックアブソーバーの減衰力も自動制御され、しかも先進安全機能もてんこ盛りでドライバーの負担も大きく軽減してくれるのはちょっと羨ましいです」
また、軽量化されたとはいえ、2.5tにもなるランクルのボディをスムーズに動かすには最高出力より最大トルクのほうが重要なのだそうです。
「ガソリンで650Nm、ディーゼルで700Nmという最大トルクは、昔ならチューニングカーでも出しにくい数値ですが、それが3.5リッターで出せる時代になったことに驚いています。自分の60にエンジンだけ換装したくなります。
あと、最近のATは多段化が進んでいるとはいえ、ランクルで10速というのはすごいです。かなり細かい制御までしてくれそうですね」
ここまで新型ランクルのすごさに感服しきりのWさんでしたが、唯一の不満はMT設定がないことだといいます。進化した10速ATは認めつつも、MTの選択肢を残して欲しかったとのことです。
「いま注文しても納車は1年以上先というのは、半導体不足になっているのもひとつの要因かもしれませんが、この手に入りにくさがさらに人気を高めそうです。日本だけじゃなく、海外でバカ売れすると思います」
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古いランクルオーナーにとって、新型の300系はまるで別次元のクルマに近いそうですが、それでもやはり最新モデルは非常に気になるようです。
国産本格四駆がラインナップを減らすなかでランクルは貴重なモデルとなってしまいましたが、今後も多くのファンの期待に応えるべく、進化を続けていくのではないでしょうか。
安いグレード買って カスタムした方がいいかなぁ 私は買えないけど。