最強の羽が生えた「ハイエース」が絶滅危惧!? 存在感がスゴい「バニングカー」 所有する大変さとは
いまでは絶滅危惧種!? ド派手カスタムの「バニングカー」ってなに?その魅力とはどのようなものなのでしょうか。
周囲の目を引くバニングとは? 所有する大変さとは
1970年代から1980年代にかけて、一部のファンの間で流行したバンのカスタム手法に「バニング」と呼ばれるものがあります。
近年あまり見かけなくなったバニングですが、その魅力や維持する大変さには、どんなことが挙げられるのでしょうか。
バニングの起源となったのは、1960年代にアメリカの西海岸の若者の間で流行ったピックアップトラックのカスタムで、もとは大型バンの居住性を向上させるために始まったとされています。
本場であるアメリカでは、シボレー「アストロ」やダッジ「トレーズマン」などがベース車両として用いられましたが、日本では、トヨタ「ハイエース」や日産「キャラバン」といった商用バンのカスタムが多く見られました。
日本に渡来してからは内装や居住性だけでなく、外装の装飾も華美になり、日本独自の派手さがウリのカスタムとなりました。
日本独自のバニングは、ボディの派手なカラーリングをはじめ、エアロパーツなども大型のものが使用され、誰もが振り返るような華美な装飾となっているのが特徴的です。
もちろん、そのまま車検に通すことは難しく、緊急車両やキャンピングカーといったクルマと同様の8ナンバーとして、バニングの構造変更を申請することが必要です。
しかし、2001年に8ナンバーの規制が厳しくなり、取得のハードルが高くなったことで、バニングは徐々にその数を減らしていきました。
そんなバニングですが、現在でも、@クマ@(@358masayuki)さんのように、愛車として所有している人もおり、一部のファンの間では大切な文化として受け継がれています。
@クマ@さんは40代男性ですが、19歳の頃から5台ものバニングを乗り継いでおり、19歳の時にバニングを購入した理由について「先輩のバニングを見て憧れを持った」と話しています。
バニングには、芸能人やアニメのラッピングやイラストの施行をしている人も多く、@クマ@さんの場合では、グリーンのボディに、いま大人気の「鬼滅の刃」のイラストがリアウィンドウ部分に大きくデザインされています。
カスタムに使われているエアロパーツは自分でデザインされている人もおり、大きなウィングやサイドスカート、角張ったリアバンパーが目を引きます。
実際に道行く人からの反響について、@クマ@さんは以下のように話します。
「私も何度も失敗を重ねながら、自分でデザインしたパーツを仕上げたことがあります。
走行していると、子供から大人まで、幅広い世代の方から写真を撮られることが多く、バニングは絶滅危惧種となっているので、良くも悪くも注目度が高いと感じています」
記事中に誤りがあります。
>本場であるアメリカでは、シボレー「アストロ」やダッジ「トレーズマン」などがベース車両として用いられましたが
↑とありますが、70年代のバニングカルチャー発生時にはまだシボレーアストロは生産されていません。また、アストロが生産され始めた1985年にはアメリカ本国のバニングカルチャーはほぼ消滅しています。
バニングカルチャー全盛期にベースとしてよく使われたのはシボレーならGシリーズと呼ばれた3代目のシェビーバン、フォードは2代目~3代目のエコノライン/Eシリーズ、ダッジはBシリーズやトレーズマンと呼ばれた初代モデルが該当します。
いるいる、少し狭い道に迷い込んで、途中に高架あって普通の車なら通れるところをUターンしようにも道路幅狭くてできないは、渋滞するわでにっちもさっちもいかない車。
相当迷惑なんだよな。
ベースに使われていたハイエースが排ガス規制で登録出来なくなったのも大きな要因ですね。
最新の車で作ってもなんか違う?となりそう。個性豊かな面白い時代でした。