全米最長のオフロードレースで日本人選手が初参戦クラス優勝! マシンに装着されたタイヤとは

TOYO TIREは2021年8月19日、米国ネバダ州で開催された全米最長のオフロードレースにおいて、同社製タイヤ「OPEN COUNTRY S×S」を供給したチームランドクルーザー・トヨタオートボデー(TLC:トヨタ車体)の三浦昴選手が、初参戦でクラス優勝を果たしたと発表しました。

トーヨータイヤ「オープンカントリー」はパンクゼロ、無交換で走破

 TOYO TIRE(トーヨータイヤ)は2021年8月19日、米国ネバダ州で開催された全米最長のオフロードレース「Best in the Vegas to Rino(ベスト・イン・ザ・ベガス・トゥ・リノ)において、同社製タイヤ「OPEN COUNTRY S×S(オープンカントリーS×S)」を供給したチームランドクルーザー・トヨタオートボデー(TLC:トヨタ車体)の三浦昴選手が、初参戦でクラス優勝を果たしたと発表しました。

ベスト・イン・ザ・ベガス・トゥ・リノでクラス優勝した三浦選手のマシン、Polaris RZR
ベスト・イン・ザ・ベガス・トゥ・リノでクラス優勝した三浦選手のマシン、Polaris RZR

 ベスト・イン・ザ・ベガス・トゥ・リノは、北米で最も長い行程(約800km)を4日間かけて走破するタフなオフロードレースとして知られています。

 同レースの参加者は、ネバダ州南西部の都市ラスベガスを出発し、荒涼とした土漠や砂漠、鋭利な岩肌の山岳地帯などの過酷な路面を休むことなく走り続け、同州北西部の都市リノを目指します。2021年は8月11日から14日の4日間開催されました。

 トヨタ車体の三浦選手が出場したクラスは、ベスト・イン・ザ・デザートシリーズ独自の車両規格を定めたUtility Task Vehicle(UTV)を用いて走る「UTVスポーツマン」クラス。UTVとは、アウトドアスポーツなどに用いられるオフロード車両で、1人乗りのオートバイやバギーに対し、座席が横に並んでいることから「サイド・バイ・サイド・ビークル(SSV)」とも呼ばれます。

 途中リタイアのチームも続出するなか、三浦選手にとってはじめての北米オフロード参戦で完走、およびクラス優勝を果たしました。

 このレースで使用されたトーヨータイヤ・オープンカントリーS×S(タイヤサイズ:32X9 50R15LT)は、SCORE BAJAシリーズなどで優勝を重ねた「オープンカントリー M/T-R」の性能とデザインを、サイド・バイ・サイド・ビークル専用に小型化したものです。過酷なオフロードレースへの参戦を通して開発された耐久性の高い構造と最先端のコンパウンドにより、岩場やぬかるみ、凹凸のある道でもレスポンスの良いトラクションを発揮します。

 三浦選手は「今回、初めて北米のオフロードレースに参戦させていただき、数えきれないほど多くの発見がありました。北米オフロードレース未経験の日本人選手の挑戦をサポートするという、トーヨータイヤの新たな取り組みに関われたことを光栄に思うとともに、私にこのような世界の舞台へチャレンジする機会を与えてくださったことに感謝しています。

 500マイル(約800km)という果てしない道のりは、タイムを競う緊張感とあらゆる難関の連続で容易なものではありませんでしたが、素晴らしいチーム体制のおかげで、必ずゴールできると信じ自分のパフォーマンスを発揮することに集中できました。またオープンカントリーS×Sが、あの過酷なルートをノーパンク、無交換で私の走りを支え、クラス優勝という最高の結果に導いてくれました。ご声援ありがとうございました。」とコメントしています。

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 三浦昴選手も所属するトヨタ車体の「チームランドクルーザー・トヨタオートボディ」は、世界一過酷なラリーレイドと呼ばれるダカール・ラリーに、市販車のトヨタ「ランドクルーザー」で毎年参戦、2022年1月に開催されるダカール・ラリー2022にも、市販車部門9連覇をかけてランドクルーザー200で参戦します。

三浦昴選手。ダカール・ラリーにもTLCのドライバーとして参戦する。トヨタ車体の社員ドライバーだ
三浦昴選手。ダカール・ラリーにもTLCのドライバーとして参戦する。トヨタ車体の社員ドライバーだ

 そんなTLCのダカール・ラリー2022のトピックは、長年のタイヤサプライヤーだったBFグッドリッチから、最近さまざまなオフロードレースで活躍中のトーヨータイヤにパートナーが変わったこと。トーヨータイヤにとっても新たな挑戦がはじまります。

【画像】TOYO TIREのオフロードタイヤ「オープンカントリー」をチェック(8枚)

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