5m超え個性派商用バン 新型「スターリアロード」発表! 宇宙船顔で新型ハイエース競合か? オセアニアに投入

ヒュンダイ(ヒョンデ)は2021年8月中旬時点で、新型商用バンの「スターリアロード」の先行予約をオーストラリアとニュージーランドで受け付けています。MPV(日本でいうミニバン)の新型スターリアをベースに商用車化された新型スターリアロードは、どんなモデルなのでしょうか。

荷室容量は2名乗車時で4935リッターを実現

 2021年8月中旬時点で、ヒュンダイ(ヒョンデ)のオーストラリア法人とニュージーランド法人は新型「スターリアロード」に関する情報を各公式ウェブサイト上で公開しています。先行予約も受け付けられている状況ですが、新型スターリアロードはどんなモデルなのでしょうか。

ヒュンダイ「スターリアロード」(画像:ヒュンダイ・ニュージーランドの公式ウェブサイトより)
ヒュンダイ「スターリアロード」(画像:ヒュンダイ・ニュージーランドの公式ウェブサイトより)

 新型スターリアロードは、ヒュンダイが2021年3月17日にワールドプレミアした新型MPV(日本でいうミニバン)の「スターリア」をベースとした商用バンです。

 ボディサイズは全長5253mm×全幅1997mm×全高2000mm(ニュージーランド仕様)と大柄で、エグゼクティブ向けの送迎需要を満たす高級仕様「スターリアプレミアム」から、今回オセアニア市場で発表された商用仕様まで、幅広いラインナップとすることを2021年3月のワールドプレミア時に明らかにしていました。

 フロント部のデザインでは、ヒュンダイのエンブレムの上を水平に伸びるデイライトや、ボディ同色のグリルを採用。ほかの商用車では見られない個性のある顔つきです。

 ヒュンダイは新型スターリアを「宇宙船に似た未来志向の革新的なデザイン」と説明しているほか、ボンネット先端からボディ後端に向けての流線型のシルエットも特徴的です。

 新型スターリアロードに関して明らかになっている情報について、ヒュンダイのオーストラリアおよびニュージーランドの両ウェブサイトで共通しているのは、2人乗り仕様と5人乗り仕様が設定されるという点、Apple CarPlayとAndroid Auto対応の8インチマルチメディアディスプレイやワイヤレス充電などの先進装備が搭載されるという点です。

 ニュージーランドのウェブサイトではさらなる詳細情報が公開されており、バックドアは跳ね上げ式と観音開き式の2種類の設定があるほか、安全装備として衝突被害軽減ブレーキやレーンフォローイングアシスト、7エアバッグなどの搭載が明らかにされています。

 2人乗り仕様の荷室容量は4935リッターを確保。また、スライドドア開口幅は870mmを実現していて、ヒュンダイのニュージーランド法人はフォークリフトを用いたスライドドアからの積み込みにも対応していると説明します。

 ニュージーランド仕様の新型スターリアロードに搭載されるエンジンは、最高出力177馬力・最大トルク430Nmの2.2リッターディーゼルターボで、トランスミッションはスポーツモード付き8速ATと6速MTを設定。全車前輪駆動です。

 新型スターリアロードのニュージーランドにおける価格は5万9990ニュージーランドドルから6万4990ニュージーランドドル(日本円換算で約463万円から約502万円)で、オーストラリアにおける仕様の詳細や価格は今後明らかにされるものと見られます。

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 オーストラリア・ニュージーランドの商用バン市場を見ると、トヨタは日本未導入の新型「ハイエース」(300系のハイエース)をラインナップしています。後輪を駆動し、日本のハイエースと異なる点としてセミボンネット型のボディを採用するのが特徴です。

 新型スターリアロードが参入することで、現地における商用バンの新たな選択肢となるか注目されます。

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