スバルのアメリカ法人は、FRスポーツカー「BRZ」の新型モデル（2022年モデル）を2021年秋に発売すると発表しました。

　2代目となる新型BRZは、よりパワフルでより正確なハンドリング性能を備えるとともに、より洗練されたデザインに進化しています。

　BRZ 2022モデルに搭載されるエンジンは、228hpを発揮する新開発の2.4リッター水平対向自然吸気エンジン。6速MTまたは6速AT（パドルシフト付き）と組み合わせました。

　北米仕様のグレードは、「プレミアム」と「リミテッド」を用意。そのどちらにもトランスミッションはMTとATが設定されています。

　装備として、トルセンLSDやキーレスアクセス＆プッシュスタート、ビークル・スタビリティ・コントロール（トラックモード付き）などを標準で搭載。

　さらに、LEDヘッドライトやヒーテッドドアミラー、ウェルカムライティング、車速感応式フロント間欠ワイパー（マルチ拡散式ウォッシャー連動）といった装備も採用されます。

　BRZ 2022年モデルの新機能として、標準装備のTPMS（Tire Pressure Monitoring System）では、2セットのホイールをID登録できるようになりました。

　これにより、オーナーは元のホイールのタイヤを交換することなく、季節に応じたタイヤに交換することができます。

　さらに、新設定となる「アクティブ・サウンド・コントロール」は、エンジン音を室内に響かせてより魅力的なドライビング体験が楽しめます。

　内装は、ドライバーの集中力を高めつつ、乗員の快適性も確保するように設計されました。

　ブラックを基調としたインテリアに、フロントシートボルスターや本革巻ハンドル、シフターブーツ、パーキングブレーキブーツにレッドステッチを施すとともに、フロントシートにはパフォーマンスデザインを取り入れています。

　上級グレードの「リミテッド」は、フロントシートにレッドレザーをアクセントにしたウルトラスウェードを採用。デュアルモードのシートヒーターコントロールを装備しました。

　また、本革巻ハンドルに、オーディオ、クルーズコントロール、Bluetoothなどのコントロールスイッチが内蔵しています。

　なお、インストルメントパネルのバイザーやドアトリムには、ヌバック調の新素材「BRIN NAUB」を採用しました。

　BRZ 2022年モデルのインパネはすっきりとした直感的なレイアウトで、メーター類やコントロール類を見やすく配置。

　新しい7インチデジタルインストルメントパネルはタコメーターを中央に配置し、スピードメーターをデジタルで表示します。

　また、トラックモードを選択すると、タコメーターは円形からカラー表示のリニアグラフに切り替わります。

　外観のデザインは、スバル車に共通する「ヘキサゴングリル」を採用し、スポーツカーらしい低く構えたスタンスを強調。

　グレードによってタイヤホイールのサイズが異なり、プレミアムは17インチアルミホイール（ダークグレー仕上げ）、リミテッドは18インチアルミホイール（マットグレー仕上げ）にタイヤはミシュラン パイロットスポーツ4を装着しました。

　BRZ 2022年モデルは、新しいSUBARU STARLINK 8.0インチ Multimedia Plusインフォテイメントシステムを標準装備。Apple CarPlayとAndroid Autoによるスマートフォンとの連携やBluetoothによるハンズフリー電話接続とオーディオストリーミング、リアビジョンカメラ、SiriusXMサービスなどを提供します。

　安全面では、運転席用ニーエアバッグを標準装備しました。

　さらにAT車には、運転支援システム「アイサイト」が初搭載。このシステムには、アダプティブクルーズコントロールやプリクラッシュブレーキシステム、車線逸脱・ふらつき警報、先行車発進お知らせ機能が含まれています。

　また、AT車を選択するとハイビームアシストが追加されます。

　BRZ 2022年モデルの北米での価格は、プレミアム（MT車）が2万7995ドル（約308万円）、プレミアム（AT車）が2万9595ドル（約326万円）、リミテッド（MT車）が3万495ドル（約336万円）、リミテッド（AT車）が3万2295ドル（約356万円）です。

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　日本においても新型BRZが2021年夏に発売される予定となっています。

　価格については明らかになっていませんが、新型モデルには最新の機能や装備が盛り込まれるものの、初代モデルとほぼ同等の価格設定となるようです。