超絶スペックのスーパーカーなのに快適な乗り心地!? 「マクラーレンGT」の二面性とは
ハイパワーモデルとは思えない扱いやすさ
マクラーレンGTの試乗車を受け取ったときは、走行距離がたった50kmだったので、エンジンを気遣いあまり高回転まで回していませんが、タコメータのレッドゾーンは8250rpmから始まります。一般道では、どんな走りをしても破綻せず、常時高い安定感を保っていました。
マクラーレンGTは2ペダルのDCTですが、セレクターはプッシュボタン式で、センターコンソールに「D」「N」「R」が並んでいます。7速デュアルクラッチのSSD(シームレス・シフト・ギヤボックス)は、市街地走行くらいの40km/hから50km/hあたりで走るときには少しギクシャクしますが、ちょっとハイペースになればスムーズでした。
走っていくと、窓を閉めていればキャビンの中は意外と静粛性が保たれています。リムジンのように静か、という意味ではないのですが、レーシングカーの爆音のなかに座っている感じは一切ありません。うるさくなく楽しめる範囲のエンジン音が、ちょうど良いと感じました。またアクセルペダルのゲインはさほど高くなく、ハイパワーモデルとは思えない扱いやすさです。
ハンドリングという名目で、セッティングをチョイスできるのも特徴です。サスペンションのダンパー減衰力が可変式で、コンフォートとスポーツを選択できます。さらにパワートレインもコンフォート、スポーツを選べるようになっています。
履いているタイヤはピレリPゼロ(PNCS=ピレリ・ノイズ・キャンセラー・システム付き)で、「MC」マークが入っていました。これはマクラーレン承認タイヤを示すマークです。フロントが225/35ZR20(90Y)XL、リアが295/30ZR21(102Y)XLというサイズでした。
地を這うように低い位置に乗り、サスペンションも硬そうだなと思って乗ったら、意外に乗り心地が良かったのには驚きました。コンフォートを選んだこともありますが、さすがグランドツーリングを意味するGTというネーミングを受けたクルマだけあると感じました。
McLaren GT
マクラーレンGT
・車両価格(消費税込):2695万円
・全長:4685mm
・全幅:1925mm
・全高:1215mm(リフト時1234mm)
・ホイールベース:2675mm
・車両重量:1530kg
・エンジン形式:V型8気筒DOHCツインターボ
・排気量:3994cc
・駆動方式:MR
・変速機:7速SSG(DCT)
・エンジン最高出力:620ps/7500rpm
・エンジン最大トルク:630Nm/5500-6500rpm
・タイヤサイズ:前225/35R20、後295/30R21
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