コワモテや重厚な雰囲気のモデルがあった? 個性的なデザインのステーションワゴン5選
スポーツワゴンの先駆けと質実剛健なモデル?
●マツダ「サバンナ スポーツワゴン」
マツダは1967年に、世界初の量産ロータリーエンジン車「コスモスポーツ」を発売しました。その後、マツダはロータリーエンジンをさまざまな車種に展開し、1971年にはスポーティな「サバンナ」がデビュー。
発売当初は2ドアクーペと4ドアセダンの2タイプでしたが、1972年にステーションワゴンの「サバンナ スポーツワゴン」が追加されました。
外観は比較的オーソドックスなスタイルのステーションワゴンですが、クーペと同じフロントフェイスによって迫力ある見た目を演出。
搭載されたエンジンは10A型ロータリーエンジンで、最高出力は105馬力を発揮。スポーツワゴンの名のとおり、現在まで続く高性能ステーションワゴンの草分け的存在です。
ちなみに、マツダはサバンナ スポーツワゴンの販売と同時期に、北米専用モデルのトラック「ロータリーピックアップ」や、ロータリーエンジンを搭載したマイクロバス「パークウェイ ロータリー26」をラインナップするなど、ロータリーエンジン車のフルラインナップ化を進めていました。
●ボルボ「240エステート」
現在、欧州製ステーションワゴンは日本で数多くラインナップされていますが、なかでも古くから人気をキープしているのが、ボルボです。
かつて、ボルボがつくるクルマは安全性が高く、デザインも質実剛健なイメージがありましたが、近年の「Vシリーズ」は流麗な美しいフォルムが特徴です。
この質実剛健さの最たるモデルとして挙げられるのが「240シリーズ」です。
240シリーズは1974年に誕生し、ボディタイプは2ドアセダン、4ドアセダン、そしてステーションワゴンの「エステート」をラインナップしていました。
外観では、当初丸目2灯のフロントフェイスでデビューし、後に角目2灯(仕向地によって異なる)がスタンダードとなり、各ボディタイプで共通化。
さらに、大型のバンパーと切り立った直線基調のボディパネルによって、見るからに頑丈な印象です。
エンジンは2リッター直列4気筒OHVと、2.1リッター直列4気筒OHCが設定され、1981年には2.1リッターエンジンにターボチャージャーが装着され、最高出力155馬力を発揮。
240シリーズは1993年まで19年間生産されたロングセラーとなり、現在も日本の中古車市場で、ネオクラシック・ボルボのなかでも高い人気を誇っています。
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ステーションワゴンだけでなく、セダンやSUVも、いわゆるクーペフォルムが近年のトレンドです。流れるようなシルエットは、多くの人がカッコイイと感じるでしょう。
一方、今回紹介したセドリックや240エステートのようなフォルムこそ、本来はスペース効率という点でステーションワゴンにふさわしいボディ形状だといえます。
どれも横並びに流麗なフォルムが主流の今だからこそ、240エステートのような無骨なフォルムが新鮮に映り、人気となっているのかもしれません。
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