コワモテや重厚な雰囲気のモデルがあった? 個性的なデザインのステーションワゴン5選

現在、販売されているステーションワゴンは、流麗なフォルムでスタイリッシュなモデルが主流です。一方で、かつては重厚な雰囲気のモデルも散見されました。そこで、個性的な見た目のステーションワゴンを、5車種ピックアップして紹介します。

イカツイ印象のステーションワゴンを振り返る

 かつて、国内メーカーから数多く販売されていたステーションワゴンですが、ニーズの変化から販売台数は低迷し、近年はだいぶラインナップが減少してしまいました。

 それでも消滅したわけでなく、一部の国産メーカーと欧州メーカーからステーションワゴンの販売は続いています。

個性的なデザインをまとう往年のステーションワゴンたち
個性的なデザインをまとう往年のステーションワゴンたち

 現行ステーションワゴンの特徴というと、流麗なフォルムでスタイリッシュなデザインを採用しているモデルが多いことが挙げられます。

 一方で、かつてはバラエティに富んだデザインのモデルが散見されました。そこで、個性的な見た目のステーションワゴンを、5車種ピックアップして紹介します。

●日産「セドリック/グロリア ワゴン」

まさに王道といえるスタイルのステーションワゴン「セドリック/グロリア ワゴン」

 昭和の時代は1車種で複数のボディラインナップを揃えるのが一般的でした。それは高級車でも例外ではなく、4ドアセダンと2ドアクーペ、ステーションワゴン、ライトバンなどが設定されていました。

 そのなかの1台として日産の高級車「セドリック/グロリア」が挙げられ、主力はセダンでしたがステーションワゴンとライトバンがラインナップされました。

 ワゴンとバンの設定は1983年に登場した6代目が最後で、セダンと同系統のフロントフェイスで、直線基調のボディは重厚感のあるデザインを採用。

 ボディサイズは全長4690mm×全幅1690mm×全高1500mmと5ナンバーサイズですが、スクエアなフォルムによって数字以上に大きく見えたほどです。

 内装もセダンに準じたデザインですが、ステーションワゴンは3列シートの7人乗りが標準で、後期モデルは8人乗りもあり、3列目シートは荷室に折りたたんで格納されていました。しかし、乗車時は後ろ向きに座るレイアウトだったため、あくまでも緊急用といえます。

 エンジンは2.8リッターディーゼルと2リッターV型6気筒を搭載し、駆動方式はFRの2WDのみです。

 セドリック/グロリア ワゴン(バン)は一定のニーズがあったことから、1999年までフルモデルチェンジすることなく継続して販売され、アメリカ車風な雰囲気もあって中古車は若い世代からも人気がありました。

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●トヨタ「クラウン カスタム」

アグレッシブなデザインが受け入れられなかった「クラウン カスタム」

 前述のセドリックと同じく、トヨタ「クラウン」にも初代からステーションワゴンがラインナップされていました。1999年まで販売され、さらに1999年以降は「クラウンエステート」の名で単一の車種に昇格しています。

 この歴代クラウン ワゴンのなかでも、とくに1971年に登場した4代目は、個性的なデザインから今も語り継がれる存在です。

 4代目クラウンのワゴン、バンは「クラウン カスタム」の車名で、「スピンドル・シェイプ(紡錘形)」と名付けられた、それまでのクラウンシリーズとは一線を画する斬新なデザインが特徴です。

 外観は伸びやかなサイドビューのスタイリッシュなフォルムで、とくに個性が際立っていたのがフロントフェイスとリアまわりで、現在の価値観で見てもかなりアグレッシブなデザインを採用しています。

 ステーションワゴンは1グレードで展開され、エンジンは2リッター直列6気筒SOHCを搭載。トランスミッションはMTが2種類、ATが2種類設定されるなど、さまざまなニーズに対応。

 しかし4代目クラウンのデザインは、当時は保守的なユーザーから敬遠され販売台数が低迷。デビューからわずか3年後の1974年に、直線基調で重厚感のあるデザインの5代目にモデルチェンジして、販売台数は回復しました。

●三菱「レグナム」

スタイリッシュなフォルムで、さらに走りも秀逸だった「レグナム」

 1996年に発売された三菱「レグナム」は、8代目「ギャラン」のステーションワゴン版として開発されたモデルで、主要なコンポーネンツと内外装のデザインの多くはギャランと共通です。

 外観で特徴的なのがフロントフェイスで、ギャランと共通ながらロングルーフの伸びやかなフォルムと相まって、かなり押し出し感の強い印象です。

 搭載されたエンジンは量産車世界初のガソリン直噴エンジン(1.8リッター)に加え、トップグレードの「VR-4」には、最高出力280馬力を発揮する2.5リッターV型6気筒ツインターボエンジンを設定。

 さらにVR-4のフルタイム4WDシステムはリアの左右駆動力配分を電子制御して旋回性能を高める「AYC(アクティブ・ヨー・コントロール)」が採用され、4輪マルチリンクサスペンションのポテンシャルも高く、大柄のボディながら走行性能・運動性能とも良好で高い人気を誇りました。

 しかし、ステーションワゴン人気の低下からレグナムは2002年に生産を終了。後継車はなく一代限りで消滅してしまいました。

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