マーンハートの500馬力オーバー「ディフェンダー」はインチアップ&ローダウンで塊感アップ

ドイツのチューナーであるマーンハートが、ランドローバー「ディフェンダー」をチューニング。500ps以上のパワーで、格上の「ディフェンダーV8」に挑戦する。

ブランド内下剋上を狙ったディフェンダー

 パワー志向でお馴染みドイツ・チューナー、マーンハートからニューモデルが誕生した。今回彼らがベースに選んだのは、意外なことにSUVであった。大きなボディを持つランドローバーの5ドア版「ディフェンダー110」の「P400」がベースである。

 ブラバスなど他社の例を見れば、SUVチューニングを望むカスタマーが多数いることは確かである。しかし、ランドローバーのチューニングにすでに進出している世界的に名を知られるチューナーは、ブラバス・グループのスターテックやACシュニッツァーぐらいだ。ビジネスとしては目のつけどころは悪くはない。

「ディフェンダー」を512psにパワーアップしたマーンハート「DP500」
「ディフェンダー」を512psにパワーアップしたマーンハート「DP500」

●112馬力アップしたディフェンダー

 マーンハート「DP500」のベースは、イギリスなどの市場で販売されている、ディフィフェンダーラインナップではスポーツバージョンとなるP400である。

 ベースとなったP400に搭載されるエンジンは、3リッター直列6気筒ターボで、電動スーパーチャージャーとマイルドハイブリッドシステムが組み合わされている。最高出力は400ps、最大トルクは550Nmと、まさにマーンハートにとっては、恰好の「獲物」といっていいだろう。

 マーンハートといえば、何をおいてもまずはエンジンのスペックに注目が集まってしまう。彼らがターゲットとしたパワースペックは512ps。これはディフェンダーのエンジン制御プログラムをリニューアルすることで可能とされた数字だ。これによって5リッタースーパーチャージドV型8気筒エンジンを搭載する「ディフェンダーV8」(日本未導入)の525psに肉薄することになり、P400のカスタマーには魅力的なチューニングである。

 マーンハートの新作DP500には、さまざまなオプションが用意されている。カーボン、もしくはセラミックでコーティングされたテールパイプのいずれかが選択できるステンレス製のエグゾースト・システム、強化型のブレーキシステムなどがそうだ。

 さらにエアサスペンションの最適化もカスタマーのリクエストによって可能となり、ソフトウエアの調節、もしくはカップリングロッドを使用して車高を30mm低下させることができる。

 前後のホイールは24インチ径の鍛造ラインホイールだ。組み合わせられるタイヤは295/30ZR24サイズ。より小さなサイズを求めるオフロード志向のカスタマーのためには22インチ径のホイールによるセットを組むこともできるという。

●塊感アップの外観

 エクステリアのフィニッシュも、より本格的なオフローダーらしく、タフなイメージに生まれ変わった。車両をよりワイドに見せるためのウイングフレア、ボディ同色のエンジンカバー、黒いボディワークに適用されたシルバーのストライプ等々である。オリジナルパーツは、今後さらに増えていくに違いない。

 インテリアは高品質のアルカンターラレザーが奢られ、運転席、助手席にはレカロ製電動シートを装備。このレカロ製シートには、ヒーターとベンチレーション、さらにサイドエアバッグが装備されている。

 続々とニューモデルの数を増やし続けるマーンハート。次なる一手は何をベースに作られるのか。世界のファンはそれを今から期待している。

【画像】塊感がハンパない「ディフェンダー」のディテールチェック(10枚)

【2024年最新】自動車保険満足度ランキングを見る

画像ギャラリー

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー