【発見】「ウラカン」のV10搭載!? 「パンブフェッティ」は次のパガーニになるか?

ランボルギーニ「ウラカン」のV10エンジン搭載か!?

●PJ−01のサイズは?

 まず、PJ−01のボディの構成だが、高張力鋼板とプリブレグカーボンのハイブリッドとなっている。

 ボディサイズは、全長4700mm×全幅2060mm×全高1150mm、車重は1100kgと発表されている。

 シートポジションは、F1からインスパイアされたもので、脚の位置が高くなっているのが特長。アクセル/ブレーキ/クラッチの3ペダルは、すべてオルガン式を採用している。

モンツァ サーキットのホットラップで走行する「Pambuffetti(パンブフェッティ)PJ-01」
モンツァ サーキットのホットラップで走行する「Pambuffetti(パンブフェッティ)PJ-01」

●PJ−01のエンジンは?

 搭載しているのは、5200ccV型10気筒自然吸気エンジンで、最高出力820ps、最大トルク800Nmである。ターボではないのは、マルチシリンダーエンジンのサウンドをそのまま楽しみたいというジュリ・パンブフェッティの思いがそこにあるからだ。

 確証はないのだが、どうもこのエンジン、ランボルギーニ「ウラカン」に搭載されている5.2リッターエンジンがベースとなっているのではないかという噂だ。

 ミラノ・モンツァ・モーターショーでは、パワーウエイトレシオは1.5kg/psに近いと発表されていたが、公表されているスペックを信じるならばパワーウエイトレシオは1.34kg/psとなる。このあたりはプロトタイプでありがちな誤差、と考えていいだろう。

●PJ−01の性能は?

 最高速度は320km/h、0-100km/h加速は3秒とのことだが、トランスミッションのギアレシオはカスタマイズが可能となっているため、走行するコースに合わせた最適なチョイスができるはずだ。

 そのトランスミッションは6速MTだが、シフトチェンジはスティックではなく、電動式アクチュエーターを介しておこなわれ、ドライバーはステアリングのパドルでシフト操作することになる。

 クイックリリース機構付きのステアリングは、カーボン製で中央に情報表示用3.5インチモニターを持つ。各種スイッチを内蔵していることもあって、デザイン的にはF1マシン用ステアリングにそっくりな、レーシーなものとなっている。

 サスペンションは4輪ともプッシュロッド式のダブルウィッシュボーンが採用されていて、ショックアブソーバーは減衰力調整式となっている。

●PJ−01のデザインの出発点は?

 ボディデザインを含めたエアロダイナミクス面においても、レーシングマシンからさまざまな技術がフィードバックされている。現在のボディデザインでのテストでは、280km/h走行時に500kgを超えるダウンフォースが発生するとのこと。

 その強大なダウンフォースとエンジンの出力を受け止めるホイールは、フロントに19インチ、リアには20インチというサイズのOZスーパーフォージアータがセットされている。ブレーキローターは、フロントΦ380mm、リアΦ365mmがセットされ、ブレーキにはアジャスタブルABSを装備している。

* * *

 若い日に「フォーミュラカーのように操作ができるハイパーカーをつくりたい」と夢見たジュリ・パンブフェッティ。その第一歩となるハイパーカーが、このPJ−01だ。

 こうしたエピソードは、パガーニの生みの親であるオラチオ・パガーニにも通じるものがある。ひょっとしたら、これからパンブフェッティはパガーニのようなハイパーカーメーカーに成長するかもしれない。

 市販モデルとしてのハイパーカーではなく、フォーミュラカーから派生したハイパーカーをつくることで、これまでにはないカテゴリーを超えたパフォーマンス、スポーツドライビングの可能性を実現するべく、パンブフェッティでは現在も開発が進められている。

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