トヨタ「ランクル」新旧モデルは何が違う? 流行のSUVとは違うオンリーワン「クロカン」の本気とは

V8エンジン廃止! 新型はV6ガソリン/ディーゼルに

 新型ランドクルーザーは従来モデルとは異なるエンジンを搭載。従来モデルは4.6リッターV型8気筒ガソリン(318馬力/460Nm)を搭載していましたが、新型モデルは3.5リッターV型6気筒ツインターボガソリン(415馬力/650Nm)と3.3リッターV型6気筒ツインターボディーゼル(309馬力/700Nm)へと変更されます。

トヨタ新型「ランドクルーザー GRスポーツ」(画像:ロシアトヨタの公式YouTubeより)
トヨタ新型「ランドクルーザー GRスポーツ」(画像:ロシアトヨタの公式YouTubeより)

 またトランスミッションは、従来モデルが6速ATでしたが、新型モデルはガソリン車・ディーゼル車ともに10速ATが採用されました(一部地域ではV6自然吸気ガソリンエンジン・6AT仕様車あり)。

 プラットフォームは新開発のTNGA(GA-F)に刷新。高剛性化を図りつつ、車両全体で200kgの軽量化を実現し、低重心化、重量配分・サスペンション構造の改善などをおこなって、オンロード、オフロードの双方で運転しやすさを目指しています。

 さらに、世界初のE-KDSS(Electronic Kinetic Dynamic Suspension System)の採用による接地性の向上やドライバー視点で障害物を直感的に可視化できるマルチテレインモニターおよび走行路面を判定して自動でモード選択するマルチテレインセレクトを採用するなど、悪路走破性もこれまでより向上しました。

 新型ランドクルーザーは、フラッグシップモデルに相応しい安全装備も搭載しています。

 従来モデルにも「トヨタセーフティセンス」が搭載されていましたが、新型モデルはより進化した最新のトヨタセーフティセンスを採用。

 歩行者(昼夜)や自転車運転者(昼)を検知し衝突回避または被害軽減に寄与するプリクラッシュセーフティや、交差点での対向直進車や右左折時に前方から来る横断歩行者検知機能、ドライバーによる回避操舵をきっかけに操舵と車線逸脱抑制をサポートする緊急時操舵回避支援機能を追加しています。

 さらに、駐車場での前後障害物や、後退時の接近車両、および歩行者を認識し事故防止に寄与するパーキングサポートブレーキを新たに採用しました。

※ ※ ※

 新型ランドクルーザーの日本仕様の価格は明らかになっていませんが、従来モデルは482万6800円から697万4000円(消費税込)でした。

 ランドクルーザーの需要が高い中東ではすでに新型の販売が開始しており、3.5リッターV型6気筒エンジン搭載車の価格は29万7900AEDから35万4900(約899万円から約1071万円)。

 仕様などの違いがあるとは思いますが、日本の従来モデルと比べるとかなり高い価格設定となっているようです。

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