【ニュル最速SUV】2725万円! ポルシェ新型「カイエン ターボGT」予約受注開始
ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェのラップタイム7分38.9秒をマークした、ポルシェ新型「カイエン ターボGT」の予約受注がスタートした。
ニュル最速SUVは「カイエン ターボGT」だ
ポルシェジャパンは、新型「カイエン ターボGT」の予約受注を2021年6月30日に開始した。カイエンターボGTの日本での車両価格(消費税込)は2725万円で、右ハンドルのみとなる。
●「カイエン ターボGT」と「カイエン ターボクーペ」の性能差は
新型カイエンターボGTが「カイエン ターボクーペ」に比べてどれくらい性能がアップしているかを列記しよう。( )内がカイエン ターボクーペに比べてアップした数値だ。
・最高出力:640ps(プラス90ps)
・最大トルク:850Nm(プラス80Nm)
・0-100km/h加速:3.3秒(0.6秒短縮)
・最高速度:300km/h(14km/hアップ)
また、ポルシェのテストドライバーであるラース・ケルンはカイエン ターボGTで、7分38.9秒というニュルブルクリンク・ノルドシュライフェのラップタイムを打ち立てて、新しい公式SUVレコードを塗り替えている。
●「カイエン ターボGT」はこんなクルマ
新型カイエン ターボGTは、カイエン ターボクーペと比べて車高が最大17mm低く設定されている。これに基づいてパッシブシャシコンポーネントとアクティブコントロールシステムの両方が再設計されており、ハンドリングとパフォーマンスが最適化された。
また、それらの間の完全な相互作用を実現するための専用のキャリブレーションも備えている。一例として、3チャンバーエアサスペンションの剛性が最大15%向上し、ポルシェアクティブサスペンションマネジメント(PASM)のダンパー特性、パワーステアリングプラスおよびリアアクスルも適合されている。
ポルシェダイナミックシャシコントロール(PDCC)アクティブ制御ロール安定化システムは、パフォーマンス指向の制御ソフトウェアで作動し、その結果、ロールの安定性とロードホールディングがさらに向上し、高速コーナリングでのさらに精確なターンインを実現した。
ポルシェトルクベクトリングシステムは、これに合わせてより高いトルクバイアス比を可能にし、包括的に最適化されたフロントアクスルもハンドリングを改善している。
専用開発された新しい22インチピレリP Zero Corsaパフォーマンスタイヤは、ターボクーペと比較してフロントホイールは1インチ広く、ネガティブキャンバーは0.45度増加して、さらに接地面が拡大した。加えてポルシェセラミックコンポジットブレーキ(PCCB)システムも標準装備される。
●「カイエン ターボGT」のエンジン、トランスミッションは
新型カイエン ターボGTのツインターボエンジンは、ポルシェでもっともパワフルなV型8気筒ユニットである。
クランクシャフトドライブ、ターボチャージャー、ダイレクトフューエルインジェクション、インダクションシステム、インタークーラーのエリアで大規模なアップグレードが施されている。
さらにカイエン ターボGTのV8では、クランクシャフト、コネクティングロッド、ピストン、タイミングチェーンドライブ、ねじり振動ダンパーなどの基本的なエレメントがターボ クーペとは異なるものが使用されている。これらのコンポーネントは、640psに増加した最高出力と向上したドライビングダイナミクスに合わせて再設計されている。
同じく、高速でシフトする8速ティプトロニックSとポルシェトラクションマネジメント(PTM)システムも変更された。また、トランスファーケースのウォータークーラーも追加されている。
中央にテールパイプを備えた標準装備のスポーツエグゾーストシステムは、カイエン ターボGT専用となる。リアサイレンサーを含む車両中央からのエグゾーストシステムは、軽量で特に耐熱性に優れたチタン製となる。さらなる軽量化のために、センターサイレンサーは削除されている。
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