オフロード走行をこなしてデザインもカッコイイ! 悪路走破性能が高い4WD車5選
輸入車にもあった! 実力派のオフロード車とは?
●フィアット「パンダクロス」
フィアットは1980年に新時代の大衆車として初代「パンダ」を発売。内外装は巨匠ジョルジェット・ジウジアーロによるデザインで、シンプルながら秀逸なパッケージングと安価な価格で大ヒットを記録しました。
その後、一旦は系譜が途絶えました2003年にすべてを一新した2代目が登場し、現行モデルのパンダは3代目で、日本では2013年に上陸。
3代目では4WDモデルの「パンダ4×4」が遅れてラインナップされ、さらにパンダ4×4をベースに本格的なオフロード車に仕立てられたモデルが「パンダクロス」です。
外観はパンダ4×4から大きく変更され、とくにフロントフェイスはパンダクロス専用のワイルドなデザインを採用。
アンダーガードを模した形状の前後バンパーや、独自のデザインとなっているヘッドライトまわり、最低地上高15mmアップなど、見た目にも力強い印象です。
エンジンは85馬力を発揮する900cc直列2気筒ターボ「ツインエア」を搭載。トランスミッションは6速MTが組み合わされ、フルタイム4WDシステムにはセンターデフに電子式デフロックを採用するなど、本格的な悪路走破性能を実現しています。
パンダクロスは当初、日本には導入されませんでしたが、2020年10月に150台限定で発売され、さらに2021年4月には第2弾として215台が限定販売されました。
●フォルクスワーゲン「ゴルフ カントリー」
1974年に誕生したフォルクスワーゲン初代「ゴルフ」は、同クラスのベンチマークとなるほど優れたパッケージングと走りの良さで大ヒットを記録し、代を重ねてもコンセプトがブレることなく、2021年6月には8代目が日本でも発売されました。
歴代ゴルフのなかでも1983年に登場した2代目では、1986年にシリーズ初の4WD車「ゴルフ シンクロ」が加わり、センターデフにビスカスカップリングを用いたフルタイム4WDシステムを搭載して、主に濡れた路面や雪道などにおける走破性を高めています。
そして1990年には、このゴルフ シンクロをベースにした派生車「ゴルフ カントリー」が登場。
ゴルフ カントリーは最低地上高210mmまで車体がリフトアップされ、フロントにスチール製のグリルガードとエンジンの下まわりを保護するアンダーガード、リアにはスペアタイヤキャリアが装着されるなど、見た目には本格的なクロカン車に仕立てられています。
また、実際に悪路走破性も高められており、シャシは各部が補強されて剛性がアップし、タイヤはブロックパターンのオフロードタイヤを標準装備。
開発と生産は、現行モデルのメルセデス・ベンツ「Gクラス」やトヨタ「スープラ」の生産をおこなっている、オーストリアのマグナシュタイアーが担当し、1991年には日本にも正規輸入されました。
しかし、日本では販売的には成功したといえず、わずかな数が輸入されたにとどまり、今では滅多にお目にかかれない激レアなモデルとなっています。
※ ※ ※
前述のとおり新型ランドクルーザーがもうすぐ発売されます。ラグジュアリーなクロカン車ということで、中東をはじめ世界中で注目されている状況です。
かつて、1990年代のRVブームの頃は各メーカーがクロカン車を販売していましたが、現在はラインナップが極端に激減してしまいました。
ニーズの変化もありますがランドクルーザーやジムニーの存在感が大きすぎるため、他社が改めて参入するのは、かなり難しいということでしょう。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。