給油後になぜ即「満タン表示」にならない? 継ぎ足し給油はNGな訳

ガソリンスタンドで給油後にクルマの燃料計を見ると「満タン」表示していなことがあります。なぜ給油したのに満タンにならないのでしょうか。

給油後に燃料計が満タンにならないは故障?

 ガソリンスタンドで満タンまで給油したにもかかわらず、燃料計が満タンを示さないことがあります。
 
 これは、表示がアナログでもデジタルでも関係なく起こるといいますが、なぜガソリンを入れたのに燃料計は満タンを示さないのでしょうか。

満タン給油後でもすぐに「満タン表示」にならないのはなぜ?
満タン給油後でもすぐに「満タン表示」にならないのはなぜ?

 近年では、フルサービスに比べ、セルフサービスのガソリンスタンドの割合が高くなっています。

 一般的に、セルフサービスのガソリンスタンドでは、ノズルを給油口の奥までしっかりと挿し込んでからレバーを引くことにより給油ができます。

 満タンになった際は、ノズル内のセンサーが働き、自動的にガソリンの供給が止まる仕組みです。

 給油後にガソリンが満タンになっているかどうかはクルマの燃料計でも確認できますが、車種によっては燃料計が満タンを示さない場合もあるといいます。

 給油直後にメーターが動いていないと、クルマの故障を疑う人もいるかもしれません。

 こうした事例について、首都圏のガソリンスタンドのスタッフは「燃料計が動かない事例は、時々見られます。お客さまのなかには、困惑している人もいらっしゃいます」と話します。

 車種にもよりますが、給油後に燃料計がすぐに満タンを示さない要因として、クルマの仕組みそのものが挙げられます。

 ガソリン残量の計測方法はクルマによっても異なりますが、基本的には大きくふたつの方法がとられています。

 ひとつは、ガソリンタンク内にフロートという浮きを浮かべ、その位置の高さをそのままガソリン残量として燃料計に反映する「機械式燃料計」で、年式の古いクルマに比較的多く見られます。

 一方、近年多くの車種に採用されているのが、フロートの位置の上下変動を可変抵抗器で抵抗値に変換し、その変化をメーターに反映する「電気式燃料計」です。

 機械式燃料計と異なり、クルマの揺れやバウンドによってメーターが動いてしまうということが少なく、正確な数値を計測できることがメリットです。

 しかし、その反面、電気式燃料計では給油後のメーターの動きが緩やかになるように設計されているものが多いため、給油直後に確認すると、すぐに満タンを示さないこともあります。

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