東京五輪まで1ヶ月! 首都高「1000円上乗せ」なぜ? 賛否あるが効果は絶大 実施の期間や区間、車種は?
2021年7月から9月に開催が予定される東京オリンピック・パラリンピックの期間中には首都高が「1000円上乗せ」される予定です。なぜ一般ユーザーの通行料金が上乗せされることになるのでしょうか。
五輪開催まで1ヶ月!? 期間中になぜ首都高は1000円上乗せ?
東京オリンピック・パラリンピック期間では、東京都内などを通る首都高の料金が1000円上乗せされることが決まっています。
なぜ通常料金よりも値上がるのでしょうか。さらに、1000円という価格や時間帯の設定には、どういった理由があるのでしょうか。
東京オリンピック・パラリンピック競技大会は、2020年に開催が予定されていましたが、新型コロナウィルスの影響を受け、2021年に延期されました。
そんななか、東京2020大会期間中の首都高速道路(首都高)の料金について、道路整備特別措置法第3条に基づき、2020年2月4日に国土交通大臣の事業許可を受けており、値上げすることが方針として決まっていました。
しかし、大会が延期されてから料金の値上げも1年後ろ倒しとなり、2021年7月19日から利用料金が値上げすることになっています。
これについて、値上げが決まった2020年当初からネットなどで話題になっていましたが、一体どういった理由で料金の値上げがなされるのでしょうか。
料金が値上げされる期間は、オリンピック・パラリンピックが開催される2021年7月19日から8月9日、8月24日から9月5日の計1か月ほどです。
2021年6月1日から、一部の下り区間を除いた首都高の入り口や料金所付近に値上げを周知する看板が設置されており、6月下旬にはすべての場所への設置が完了予定とされています。
料金が上乗せされる範囲は、東京都内は全区域となり、一部関東の都心側で料金が上乗せされるところがあります。
例えば、千葉県側の上り線は、篠崎出口をすぎると料金が上乗せされ、埼玉県では戸田出口、神奈川県では湾岸環八出口をすぎると上乗せされるようになっています。
値上げの対象については、昼間6時から22時に都内区間を利用した場合において、通常料金に1000円上乗せされます。
一方で、夜間0時から4時に利用する場合には、通常料金から5割引きとなります。
今回の大会期間中の値上げの価格設定について、首都高速道路株式会社の広報担当者は以下のように話します。
「料金については、交通輸送技術検討会の検討結果に基づいて、オリンピック・パラリンピック組織委員会や東京都が決定しており、弊社ではそれに従うかたちで対応しています」
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具体的な料金を見てみると、軽自動車や二輪車の場合は最大料金の1090円が2090円、普通車の場合は最大料金の1320円が2320円になります。
一方で、中型車・大型車・特大車は、料金の値上がりはありません。また、値上げ料金が適用されるクルマには例外があり、福祉車両や事業用車両、4・6・8ナンバーのクルマなどはその限りではありません。
ただし、ETCを搭載していない普通車以下のクルマは、例外にかかわらず、値上げ料金が適用されます。
通常、首都高はETCを利用した普通車の場合では300円から1320円という価格帯となっているため、1000円上乗せされることでの値上がりを大きく感じるユーザーも多いかもしれません。
SNSでも、「首都高のオリンピック料金エグい…」「オリンピックの首都高料金高すぎる!そんなに走らせたくないのか」といったように、料金の値上げが高いと感じているユーザーが多く見受けられます。
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