なぜクルマの「任意保険」は必要? 「自賠責保険」に強制加入するのに任意も加入すべき理由
任意保険と同じ役割を果たす「自動車共済」って何?
任意保険と同じように、自賠責保険で足りない部分を補償してくれるものに「自動車共済」と呼ばれるものがあります。
任意保険の会社が営利団体なのに対し、自動車共済は非営利団体が運営母体となっているという点が違います。

自動車共済は特定の地域や団体などに加盟している人が利用できるもので、その名の通り会員同士が助け合うことが目的です。
企業としての利益分を掛け金(保険料)に含ませる必要がないので、任意保険より割安になるのが特徴です。
「JA共済」や「こくみん共済coop」などの共済の名前は聞いたことがある人もいるでしょう。
非営利団体で安い掛け金というのはメリットですが、任意保険よりも補償内容が劣ってしまうことがあるのがデメリットといえます。
また加入までのハードルが高いのも自動車共済の特徴ともいえます。基本的に、団体に出資金を支払い、運営母体の組合員になることが条件になるので、誰でも申し込みができる任意保険と比べて手続きが複雑になります。
ただ、これはどちらが良いとか悪いとかではなく、自賠責保険でカバーできない補償に対応する保険に入っておくことが大切です。そのため、任意保険でも自動車共済でもどちらを選択しても問題ないでしょう。
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自賠責保険は保険料が決まっていますが、任意保険はどのコースを選ぶのか、どこまでの補償を必要とするのか判断に悩むこともあるでしょう。
それでも自賠責保険だけでは万が一の補償が不十分ですので、最低限「対人・対物無制限」の任意保険に加入しておき、クルマへの補償も必要という場合は車両保険も加入しましょう。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。















