パトカー追い越したら違反になる? 高速道路でドキドキ…何に注意すればいいのか
パトカーはいつでも「緊急車両」じゃない!?
ここまで見てきたように、正しい手順と方法をおこなってさえいれば、パトカーを追い越すことそのものは違反ではありません。
それはつまり、パトカー以外のクルマを追い越すときも、同様に正しい手順かつ方法でおこなう必要があることを意味しています。
ただし、例外があるとすれば、パトカーがサイレンを鳴らし、パトランプ(赤色灯)を点灯させて走行しているときです。
このときは、パトカーは道路交通法上の「緊急車両」に該当し、道路交通法上第40条によって一般車両は緊急車両に進路を譲ることが定められています。
緊急車両に該当するものとしてはパトカーのほかに、救急車や消防車、民間のガス会社や電力会社の緊急車両、医療機関のドクターカーや輸血車両などがあります。
これらの緊急車両も、サイレンおよび赤色灯を使用していない際は一般車両となります(ただし、取締り上の必要がある場合などはサイレンを鳴らさない場合もあります)。

緊急車両については、一時停止の免除や交差点での減速の免除、シートベルトの免除といったさまざまな免除事項がありますが、最高速度については一般道では80km/h、高速道路では100km/hが原則上限となっています。
高速道路上を走行しているパトカーには、交通違反の取締りのほかにも、隊員や車両の移送などさまざまな用途があります。
サイレンと赤色灯を使用していない場合は原則として一般車両となるため、ほかの一般車両と同等に考えて問題ないようです。
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交通ルールには、法律で明確に規定されたもののほかに、「サンキューハザード」のように慣習的に実施されているものや、前述の「制限速度+10%までなら捕まらない」といった俗説的なものも存在します。
不確かな情報に惑わされず、きちんと道路交通法や関連法規を理解することがドライバーに求められています。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。



































