なぜ日本は「バック駐車」多い? 欧米では前向きが基本も 日本で「後ろ向き駐車」が多い理由とは

クルマの運転方法などは、国や地域の事情によって独自の方法が定着しています。なかでも、駐車場での動きとして「前向き駐車」と「後ろ向き駐車」がありますが、欧米では「前向き駐車」が基本なものの、日本では「後ろ向き駐車」が多いといいます。なぜ、日本と欧米では異なるのでしょうか。

前向き駐車にもメリットがあった! その思わぬ効果とは?

 アメリカやヨーロッパでは前向き駐車が一般的な理由は、単に人口密度が低いというだけではないようです。

 例えば、アメリカやヨーロッパの場合、日本の都市部よりもスーパーマーケットやコンビニエンスストアの密度が低いことから買い物の頻度が少なくなる一方で、家が広くストレージスペースを確保しやすいことから、1回の買い物で買い込む食料品や日用品が多くなる傾向があります。

 スーパーマーケットが遠く、1度の買い物の量が多ければ当然、クルマを使うことになります。

 大量の商品をクルマに運び入れるには、トランクやリアハッチを開ける必要があり、荷物を積みやすいように前向き駐車をするケースが多いようです。

カルフォルニアのショッピングモールにある駐車場。ほとんどが前向き駐車をしている
カルフォルニアのショッピングモールにある駐車場。ほとんどが前向き駐車をしている

 また、治安の悪い地域では、防犯の意味合いから前向き駐車をする人もいるようです。

 前向き駐車の場合、発進時にまずバックする必要があり、後ろ向き駐車に比べて発進してすぐに逃走に移行する難易度が高いことが防犯対策になるというのが理由のようです。

※ ※ ※

 駐車の方法は国や地域によって特色が出やすい部分ですが、近年ではバックモニターやコーナーセンサーの普及により、より安心かつ安全に駐車できるようになっています。

 一部の車種では自動駐車機能を備えているものもあり、そうしたクルマが普及すれば、また新たな駐車文化が生まれるかもしれません。

【画像】これはぶつかった? バック駐車で事故発生? ギリギリの場面を見る(20枚)

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Writer: PeacockBlue K.K. 瓜生洋明

自動車系インターネット・メディア、大手IT企業、外資系出版社を経て、2017年にPeacock Blue K.K./株式会社ピーコックブルーを創業。グローバルな視点にもとづくビジネスコラムから人文科学の知識を活かしたオリジナルコラムまで、その守備範囲は多岐にわたる。

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