ジツはかなりのレア車? おもしろいグレード3選

当時もレアなモデルだった「インプレッサ」とは?

●スバル「インプレッサ SRX」

自然吸気エンジンながらスポーツグレードとして存在した「インプレッサ SRX」
自然吸気エンジンながらスポーツグレードとして存在した「インプレッサ SRX」

 1992年に発売されたスバル初代「インプレッサ」は、コンパクトセダン/ステーションワゴンとして開発されたモデルで、ハイパワーなターボエンジンとフルタイム4WDを組み合わせた高性能な「WRX」がブランドイメージをけん引した存在でした。

 実際にはWRX以外にも、1.5リッターと2リッター自然吸気エンジンを搭載したベーシックなグレードがラインナップされ、スポーツドライビングを好むユーザーだけでなく幅広い層からも支持されました。

 そして、1998年には自然吸気エンジンを搭載したユニークなグレードの「インプレッサ SRX」を追加ラインナップ。

 駆動方式はフルタイム4WDでエンジンは最高出力155馬力を発揮する2リッター水平対向4気筒DOHCを搭載し、WRXほどパワフルではありませんが自然吸気エンジンのスポーツグレードと位置づけられていました。

 そのため、フロントブレーキに2ポットキャリパーと15インチベンチレーテッドディスクが奢られ、前後サスペンションにスタビライザーを装備するなど、ストッピングパワーとコーナリング性能を向上。

 また、内装でもMOMO製本革巻ステアリングやホワイトメーター、専用のスポーツシートが装備されるなど、スポーティに演出されています。

 SRXの価格はWRXよりも約60万円も安価に設定されていましたが、残念ながらヒット作にはなりませんでした。

 その後、第2世代のインプレッサにも当初「WRX NA」というスポーティな自然吸気エンジン車がラインナップされましたが、やはり人気グレードにはならず短命でした。

※ ※ ※

 昔は低グレードといえばとにかく安さがクローズアップされていましたが、近年は様変わりしてきました。

 例えば、現行モデルのトヨタ「プリウス」では、260万8000円(消費税込)の最廉価グレード「E」がありますが、WLTCモード燃費32.1km/Lと燃費に特化したモデルです。

 燃料タンクは他グレードが43リッターに対し38リッターで、安全技術以外は装備も簡素化しており、ひとつ上の「S」グレードよりも30kgも軽量化されています。

 こうしたケースは日産「ノート」なども同様で、エコカーにおける最廉価グレードはカタログ燃費の向上策といえるでしょう。

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Writer: くるまのニュース編集部

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