なぜ販売好調? トヨタ「ヤリス&ルーミー」が4か月連続で1位&2位獲得 「良コスパ」が要因か
ルーミーが販売好調な背景には「タンク消滅」も関係する?
一方、ルーミーが販売好調な理由については、別の要因もあります。
前述のとおり、ルーミーは2020年9月に初のマイナーチェンジを受けましたが、このときに兄弟車の「タンク」がルーミーに統合されました。

2020年9月まで、トール・ルーミー・タンク、そしてスバル「ジャスティ」としてOEM展開していました。
ユーザーから見ると「トール4兄弟」のいずれかをダイハツ・トヨタ・スバルの3ブランドで購入できる状態です。
しかし、トヨタは2020年5月から開始した全車種全店併売化にあわせて兄弟車の統廃合を実施。
「ライトエース」が「タウンエース」に統合、「サクシード」が「プロボックス」に統合されるなどした後、タンクも消滅となりました。
日本自動車販売協会連合会が発表する2019年の年間販売台数において、ルーミーは1か月あたり約7600台、タンクは約6200台。
2021年4月のルーミーの販売台数が1万2161台なので、マイナーチェンジ前のルーミーとタンクの合計と近い販売台数になります。
※ ※ ※
兄弟車の統合で車種数を減らした2021年現在も、トヨタは全6車種という幅広いコンパクトカーラインナップを誇ります。
車種数が多ければ、ユーザーを同一メーカー内での車種比較に誘導することも可能となり、他メーカーへの流出を防ぎやすくなります。
装備に対するコストパフォーマンスだけでなく車種ラインナップの多様さも、トヨタの強みのひとつといえるでしょう。
Writer: くるまのニュース編集部
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