カスタム費用4500万円以上! 旧くて新しいポルシェ「911」とは

クラシックカーをレストモッドするのが流行っているが、それはポルシェも例外ではない。1989年に登場した964型「911」をさらにクラシックな911風に仕立て、最新技術を惜しみなく投入した驚愕の1台を紹介しよう。

カスタム費用は4500万円!

 テオン・デザインがデリバリーするクルマは、すべてがオーダーメイドとなっている。そのため、インテリアはオーナーの好みが色濃く反映されたものとなっている。

徹底した軽量化を進めながらも、ドアミラーは懐かしいデザインのアルミビレットとするなど、ヒューマンフレンドリーなテイストを残している
徹底した軽量化を進めながらも、ドアミラーは懐かしいデザインのアルミビレットとするなど、ヒューマンフレンドリーなテイストを残している

 HK002では、レカロ社製のシートはセミアニリングリーンをベースに、イエローストライプを入れたレザー仕上げとなっている。コンソールやドアにはカーボン製パネルが採用され、センターマーク付きのナルディ・クラシックは特注品だ。

 そのほかダッシュボード後部には、マグネット式のワイヤレスチャージャーが装備されており、スマートフォンをセットするとサウンドシステムのコントロールやナビとして活用ができるようになる。また、走行中は隠れているが、リバースギアにシフトをセットするとパネルが反転してバックカメラ用スクリーンが現れるというギミックも採用されている。

 最新のエアコンを装備しながら、あえてヒーターコントロールノブをケーブル式とすることで、マニュアル操作の味を残したり、徹底した軽量化を進めながらも、ドアミラーは懐かしいデザインのアルミビレットとするなど、単に現代風・高性能にするのではなく、ヒューマンフレンドリーなテイストを残しているのが、テオン・デザインの特徴といえるだろう。機械的に優れているのは当然だが、相棒と呼べるクルマづくりをしているところに、テオンデザインの魅力があるのだ。

 テオン・デザインに車両製作を依頼する場合には、ベースとなる車両を用意した上で、製作費を用意する必要がある。その費用は、30万ポンド(約4500万円)から。

 製作日数は18か月とのことなのだが、おそらくは二度と味わえないであろう空冷高性能エンジン車を、将来にわたってストレスなく味わい尽くすことができる、ということを考えたとき、テオンデザインに制作を依頼するというのも、選択肢のひとつとなるのではないだろうか。

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