マツダ「CX-8」の強力なライバル! 3列7人乗りSUV プジョー「5008」はどんなクルマ?
全長4640mmとミドルサイズのSUVながら3列7人乗りを実現しているのがプジョー「5008」だ。現行は2代目、2017年に日本に上陸したモデルだが、いま人気が急上昇しているという。5008とはどんなクルマなのか、そしてその走りはどうなのか。オンロードだけでなくオフロードも走ることができる機会があった。
絶好調のプジョーを支える7シーターSUV
新型コロナ禍により、2020年度(2020年4月から2021年3月)の日本の輸入車市場は、前年比で13%ほどマイナスとなったが、プジョーはそんな状況下においても116.2%の1万2010台と前年を上回り、2021年1月から3月の3か月では前年比147.3%と大幅な向上をはたしている。
なかでもプジョーのラインナップでは高価な部類に入る3列シートSUVの「5008」が、CセグメントSUV「3008」に迫るほどの売れ行きを見せていると聞いて驚いた。
5008は現行で2代目となり、2017年に3008と同時に日本に上陸した。
少々影の薄かったミニバンっぽい初代がどんな姿だったか思い出せない人も大勢いるのではないかと思うところだが、2代目は3008のストレッチ版にガラリと生まれ変わった。そして、このほどマイナーチェンジでフェイスリフトや各種装備の充実が図られた。
ADAS(先進運転支援システム)は最新世代に進化し、独自のi-Cockpit(i-コックピット)には、よりハイコントラストな表示となり品質を高めたブラックノーマルのディスプレイヘッドセットと8インチの高精細タッチスクリーンが搭載された。
加えてインテリアではシートのカラーとデザインがリフレッシュされたのも新しい。
ところで、このクラスは2列シート車と共通の車体に3列シートを収めたタイプと、5008のようにベース車を延長して3列シート化したタイプがある。価格帯が近くディーゼルの設定もありなにかと比較されることの多いマツダの「CX-8」と「CX-5」との関係に近い。
3008のデザインを受け継ぎながら、全長を190mm、ホイールベースを165mm拡大して実現した室内空間には、全席独立型の7人分のシートが配されている。
ただし横幅はそれなりでも、全長は4640mmとミドルサイズSUVのなかでもそれほど大きくないサイズで、そのうえで大きな不満もなく使える3列シートを実現している点が特筆できる。
3列目シートの寸法やクッションの厚みはそれなりに制約を受けたことを感じるものの、限られたサイズの中で工夫することで、あらゆるものの帳尻を上手く合わせているところに感心する。
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