飾り気がなく、たくましい? 質実剛健なイメージの車3選
発売から37年目を迎えた質実剛健なモデルとは?
●トヨタ「ランドクルーザー70」
近年、世界的に人気が高いSUVですが、その起源をたどると本格的なクロスカントリー4WD車(以下、クロカン車)に行き着きます。
クロカン車というとどのモデルも質実剛健なイメージですが、現行モデルで際立っているのがトヨタ「ランドクルーザー70」です。
日本でランドクルーザー70が発売されたのは1984年11月で、ランドクルーザーの名を世界に知らしめた「40系」の後継車として登場しました。
ボディは発売当初はショートボディのバンとソフトトップ、ミドルボディのFRPトップをラインナップし、全車3.4リッター直列4気筒OHVディーゼルを搭載。
駆動方式は手動でトランスファーを操作して2WD、4WDを切り替えるパートタイム式を採用し、トランスミッションは5速MTのみとされました。
シャシは堅牢なラダーフレームにボディを架装する構成で、足まわりは初期のモデルで前後リーフスプリングのリジットアクスルを採用するなど、乗り心地よりも耐久性が重視されていました。
2004年にランドクルーザー70は国内販売を終了しましたが、海外では過酷な環境での信頼性が高く評価され、海外専用車種として販売を継続。
フロントフェイスなどの意匠を変更し、エンジンも電子制御の4リッターV型6気筒ガソリンや、4.5リッターV型8気筒ディーゼルターボに換装されていますが、大きなモデルチェンジはおこなわれておらず基本的なメカニズムも変わっていません。
2014年にはランドクルーザー70の誕生30年を記念して、期間限定ながら国内市場で復活を果たしたことが大いに話題となりました。
ランドクルーザー70は現在もオーストラリアや中東などで販売されており、誕生から37年目に突入しましたが、ニーズがある限りは現役モデルとして活躍しそうです。
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最後に紹介したランドクルーザー70は、日本の工場で生産されて輸出しているモデルです。
今では各メーカーとも海外の工場で生産して、現地で販売されたり他の国に輸出するのが一般的ですが、ランドクルーザー・シリーズの97%以上は日本で生産されているといいます。
残りの3%未満も主要なパーツは日本で組み立て、海外で最終的な組み付けがおこなわれるセミノックダウンとなっています。
これがランドクルーザーの高い信頼性の証であり、今も世界中で愛される理由ではないでしょうか。
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