「クルマの売り方」なぜ変わった? クルマ好きじゃない営業マン増加? 変わりゆく新車販売
かつて、カーディーラーで働く人はクルマ好きが多いといわれていました。しかし、最近ではクルマ好きが減っているようです。そして「クルマの売り方」も働き方改革やオンライン商談化などにより変化しているといいますが、どのような状況なのでしょうか。
ディーラーの営業スタッフに変化あり?
クルマを買うときに窓口となるのはディーラーの営業スタッフです。かつて、ディーラーに勤める人は比較的クルマ好きが多い傾向にありました。
しかし、近年では熱狂的なクルマ好きがディーラーへ勤めるという傾向が減っているといいます。
かつての営業マンは外回りで自宅を1軒ずつ訪問し、挨拶をして、顔を覚えてもらいユーザーからの信頼をコツコツと積み重ね、クルマを買ってもらうという営業スタイルが定番とされていました。
昔、ディーラーで営業スタッフとして勤務していた男性は、次のように話しています。
「上司から『営業は足で稼ぐ』『名刺をとにかく配ってこい』と頻繁にいわれていました。
また、私が働いていた頃は、周りにクルマ好きが多かった印象です。営業終了後には自分の愛車を洗車したり、工場で整備するといったこともありました」
しかし、近年は働き方改革が推奨され、定時退社を推奨する会社やノー残業など、働き方の変化が少しずつ進んできました。
加えて、新型コロナウイルスの影響により、不要不急の外出を避け、可能な限りテレワークをするよう推奨されています。
そういった社会の変化から、ディーラーの営業スタッフの働き方も従来とは少しずつ異なってきているようです。
働き方の変化について、神奈川県内のディーラーに勤める営業スタッフは次のように話します。
「昔は、外回りをして営業することが多くありましたが、今では時代の変化に伴い、徐々にペーパーレス化が進んだり、直筆署名の必要がない書類も多くなったので、昔ほど外回りする回数は減ったかもしれません」
クルマを購入する際、直筆署名や実印が必要な書類があり、直筆署名を省略できる書類があるとはいえ、まだ完全に直筆署名や実印が不要になったわけではありません。
しかし、オンライン化やペーパーレス化、ハンコレスが進めば、ディーラーの営業スタッフの働き方は大きく変化するかもしれません。
また、最近の働くスタッフについて、ディーラーの営業スタッフは次のように語ります。
「クルマ好きばかりディーラーに就職するイメージがありましたが、なかにはクルマに興味がない人やAT限定免許の人などがいました。
クルマに興味がある人たちばかりがディーラーへ就職すると思っていたので正直驚きを隠せませんでした。
クルマに興味がない人は、就職後の研修期間でクルマのことを学ぶときに大変そうでしたが、いざ店舗での仕事が始まると、優れたコミュニケーション能力を発揮して、着々と販売台数を伸ばしていきましたのが印象に残っています」
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このように、時代に合わせて仕事のスタイルが変化するとともに、ディーラーで働く人の傾向も変わりつつあるようです。
クルマ好きじゃない営業マン出なくてもいいが、そういう人間が営業をして、客の質問とかにちゃんと答えられるのかね?
今日日、個人(いわゆる通勤とか買い物以外でも使う)で”クルマ”と言うものを買う人間って基本的に車が好きだったりして結構細かいことを知っているわけで、その人が聞きたい事って結構営業マニュアルのないようなマニアックなことがある。
それにきっちっと答えられなければ客が逃げていくのでは?