新型「Sクラス」のデジタル装備を使ってみた! 音声認識だけで大丈夫!?
メルセデス・ベンツ新型「Sクラス」のトピックといえば、革新のインフォテイメントシステムにある。そこで、今回のVAGUEでの試乗はこのインフォテイメントシステムに焦点を絞って、半日触れてその使い勝手を検証してみた。
新型「Sクラス」のデジタル装備を試す
約8年ぶりのフルモデルチェンジをおこない、新型へと生まれ変わったメルセデス・ベンツ「Sクラス」。メルセデス・ベンツにとっても、サルーン系モデルの最上級車となるSクラスのモデルチェンジは、特別ななかにも特別なイベントであることは間違いない。今回はそのハイライトともいえる、一気に進化を遂げたデジタル装備に話を限って、新型Sクラスの魅力を探ってみたい。
新型Sクラスは、乗り込む瞬間から新しさを感じさせる1台だ。
長年継承してきたドアハンドルは格納式となり、キーを持った状態で車に近づけば自動的にドアハンドルがせり出す仕組みだ。これによってスムーズなボディサイドのデザインと、Cd値0.22という秀逸なエアロダイナミクスの実現にも貢献しているわけだ。
ドライバーズシートに身を収めてまず驚かされたのは、ステアリングまわり以外には、ほとんど物理的なスイッチが存在しないことである。
その代わりとなるのが、スマートフォンというよりも、12.8インチというサイズを考えればタブレットの大きさに近い、有機ELメディアディスプレイの「MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)」だ。
この新型Sクラスに採用されたMBUXは第2世代に相当するもので、生体認証(指紋、顔、声のいずれか)、もしくはPINコードによってドライバーを認識してロックを解除する。
ちなみに、家族で1台のSクラスを使用する場合などあるだろうから、オーナーだけでなく7人分のパーソナルプロファイルが登録できる。そしてこのロックが解除された瞬間、そのSクラスは自分のクルマ──執事のような存在となるのだ。
明るく、そして見やすいことが特徴の有機ELディスプレイのボタン表示はどれも大きく、グラフィックの観点からは使いやすさを感じさせてくれる仕上がりだ。
しかし、運転中の使い勝手という面では、やはり頻繁に操作するものは物理スイッチのまま残しておいて欲しかったというのも正直な感想である。ただし、メルセデス・ベンツはその代わりに、走行中でも容易にコマンドを実行できる対話型の機構をMUBXに導入していると主張するだろう。
確かに後席から物理的スイッチが届きにくいスライディングルーフなどは、「ハイ、メルセデス」と語りかけ「スライディングルーフを開けて」といえばそのとおりに開くし、エアコンの調整なども物理的スイッチがなくとも音声認識だけで思いのままである。
しかし、助手席や後席で家族が静かに寝ているときや音楽を車内で楽しんでいるときなど、使用頻度の高い機能は音声認識ではなくワンタッチでおこなえると便利ではある。この件については、長期的に使用すると違う接し方が見えてくるのかもしれない。
先日見せてもらったけど涎が垂れるほどカッコいい!Aクラスセダンや新型Eスポーツの傾向からこうなるとは思ってたけど、それでもカッコいい!
ただし構造音痴の私がしゃしゃり出ても操作はさっぱり分からないw
願わくはFRで後輪操舵の無いディーゼルが欲しい。
ハンドル位置とトルク配分は無関係?と書き込んだトンチキが正解なら今でも契約したいけどね。