100万円台で入手できて付加価値もあり? 安価でスポーティなMT車5選

近年、激減してしまったクルマとして、スポーティなMT車があります。そうしたモデルは希少価値からか、中古車価格も高騰してしまいました。しかし、なかには比較的安価な相場で推移しているモデルも存在。そこで、100万円台から手に入れられるスポーティなMT車を、5車種ピックアップして紹介します。

キラリと光る特徴があるスポーティなMT車を振り返る

 2000年代になって一気にラインナップが減少してしまったのが、スポーティなMT車です。そうしたモデルは現在も生き残っていますが、全体数は減少した状況が続いています。

今が狙い目! 比較的値段が安いスポーティなMT車たち
今が狙い目! 比較的値段が安いスポーティなMT車たち

 また、近年はスポーティで高性能なMT車が貴重な存在となり、それほど古くないモデルでも中古車価格が高騰してしまい、手軽に入手できないようなモデルも散見されます。

 しかし、なかには比較的安価な相場で推移しているモデルも存在。そこで、100万円台から手に入れられるスポーティなMT車で、とくに際立った特徴のあるモデルを5車種ピックアップして紹介します。

●スズキ3代目「スイフトスポーツ」

今では貴重のテンロクエンジンを搭載した3代目「スイフトスポーツ」
今では貴重のテンロクエンジンを搭載した3代目「スイフトスポーツ」

 現行モデルのかなでも希少な国産「ホットハッチ」として知られるのが、スズキ4代目「スイフトスポーツ」です。

 ベーシックカーながら1トン未満の軽量な車体にパワフルな1.4リッターターボエンジンを搭載し、6速MTを設定するなど、本格的なスポーツ車に仕立てられています。

 この4代目の先代にあたる3代目もなかなかあなどれません。

 2011年に登場した3代目は、いまでは貴重な1.6リッター直列4気筒自然吸気エンジンを搭載。最高出力は136馬力とかつて隆盛を誇っていた1.6リッターのスポーツモデルほどパワフルではありませんが、1トン強の軽量な車体には十分なパワーです。

 トランスミッションはシリーズ初の6速MTと、パドルシフト付7速マニュアルモードを採用したCVTが設定されました。

 外観は専用デザインの前後バンパーやルーフスポイラー、左右2本出しのマフラーなどを装備することで、スポーティさを強調しています。

 2016年まで販売された3代目は中古車の物件数も豊富で、高年式、低走行のクルマでも100万円前後で入手可能です。

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●トヨタ7代目「セリカ」

生粋のFFスポーツカーへと変貌した最終モデルの7代目「セリカ」
生粋のFFスポーツカーへと変貌した最終モデルの7代目「セリカ」

 トヨタ「セリカ」は1970年に発売され、2006年に7代目をもって長い歴史に幕を閉じました。

 歴代セリカのなかで高性能モデルというと、4代目から6代目までラインナップされた「GT-FOUR」が挙げられますが、どれも価格が異常なほど高騰していますが、7代目は安価なまま推移しています。

 この7代目はターボエンジンと4WDが廃止され、生粋のFFスポーツカーへとコンセプトが大きく変わりました。

 ボディは3ドハッチバッククーペで、縦長のヘッドライトと空気を切り裂くようなシャープなフォルムが特徴です。

 エンジンは全グレードとも1.8リッター直列4気筒自然吸気で、トップモデルの「SS-II」には高回転型の「2ZZ-GE型」を搭載し、最高出力190馬力を発揮。トランスミッションは6速MT(SS-II)、5速MT、4速ATが設定されています。

 足まわりはフロントにストラット、リアにダブルウイッシュボーンを採用した4輪独立懸架となっており、1トン少々の軽量な車体と相まって優れたコーナリング性能を実現。

 高回転型の自然吸気エンジンを搭載したスポーツカーという今では希少な存在ながら、現在の相場は低走行のSS-IIでも120万円前後、スタンダードなSS-Iならば50万円前後と、かなり魅力的な価格です。

 しかし、最終モデルでも15年前のクルマですから、部品の欠品状況や税金の上乗せも考慮しましょう。

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●ホンダ「CR-Z」

ハイブリッド車でありながら希少なスポーティモデル「CR-Z」
ハイブリッド車でありながら希少なスポーティモデル「CR-Z」

 2010年に発売されたハイブリッド専用車であるホンダ「CR-Z」は、環境性能が優先されるハイブリッド車であってもMTが選べ、ドライビングプレジャーを強調したモデルという、斬新なコンセプトで開発されました。

 パワーユニットは114馬力の1.5リッター直列4気筒エンジンに、14馬力のアシスト用モーターひとつを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載。

 駆動方式はFFの2WDみでトランスミッションはCVTまたは6速MTが設定され、10・15モード燃費はCVT車が25km/L、MT車が22.5km/Lと良好です。

 スタイルはスポーツカーそのもののウェッジシェイプを採用した3ドアハッチバッククーペで、コンパクトなボディはふたりで乗るならば十分に実用的です。

 CR-Zは走りの評価が高く、往年のライトウエイトスポーツカー「CR-X」の再来と期待されましたが、すでにクーペのニーズは無く、発売直後の人気はすぐに陰りを迎え2016年に生産を終了しました。

 現在の相場は最終モデルに近い高年式のMT車が150万円前後で推移しており、なかでもおすすめなのが2012年のマイナーチェンジ後のモデルです。

 エンジンが120馬力(MT車)、モーターが20馬力と出力の向上がおこなわれ、ハンドルに装備されたボタンを押してアクセルを少し踏み足すことで、力強い加速力が瞬時に得られる「PLUS SPORTシステム」も搭載されました。

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