電動SUVとは対極の存在? アナログすぎるクロカン名車3選
トヨタの窮地を救ったクロカン車とは?
●トヨタ「40系ランドクルーザー」
長い歴史を持つトヨタ「ランドクルーザー」シリーズは、現在も日本を代表するクロカン車です。
これまで販売されたランドクルーザーのラインナップは「ヘビーデューティ」「ライトデューティ」「ステーションワゴン」の3タイプに大別されますが、なかでも1960年に誕生した「40系ランドクルーザー」は、ヘビーデューティの代表的な存在として世界中で人気となりました。
ボディバリエーションはホイールベースによってショート、ミドル、4ドアロングに分けられ、幌ボディとメタルトップを設定する商用車の扱いで、海外ではさらにロングホイールベース化されたピックアップトラックなどもラインナップ。
ボディ構造はラダーフレームにボディを架装して、高い強度と耐久性を誇っています。
外観では大きく張り出した左右のフロントフェンダーが特徴的で、本格的なクロカン車では定番のデザインとなっていたことから、ランドクルーザーの車名が浸透する前は「トヨタのジープ」と呼ばれていたほどです。
搭載されたエンジンは、発売当初は3.9リッター直列6気筒ガソリンのみで、1973年に3.6リッター直列6気筒ディーゼルエンジン、1974年には3リッター4気筒ディーゼルエンジンを追加し、幅広いニーズに対応。
40系ランドクルーザーは1984年まで24年間も生産され、今も「ヨンマル」や「Forty(フォーティー)」のニックネームで呼ばれるほど愛されています。
なお、トヨタは1957年に初代「トヨペット クラウン」をアメリカで発売しましたが、品質や性能に問題があり、1960年には輸出を停止。
その代わりに輸出された40系ランドクルーザーがアメリカで大ヒットしたことで、トヨタの危機的状況を救い、後の世界進出への足がかりとなりました。
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上海モーターショーで数多く出展された電動SUVは、環境性能の観点から歓迎すべきことでしょう。また、駆動系やエンジンを高度に電子制御化することで、安全性や走行性能も飛躍的に向上しました。
一方で、電子制御化されたクルマでは修理できないという国や地域も存在し、最後に紹介した40系ランドクルーザーなどは今も世界で活躍しています。
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