アルミホイールを交換すると何が変わる? 「インチアップ」のメリット・デメリットとは

ドレスアップ効果だけでなく性能も上がる? インチアップって何?

 アルミホイールの交換について、修理からカスタマイズまで手がける現役整備士であるT氏に聞いてみました。

――1本でも数万円、4本交換で10万円前後の予算をかけてもアルミホイールを交換するメリットはあるのでしょうか。

ホイール交換やインチアップのメリットは?
ホイール交換やインチアップのメリットは?

「アルミホイールの交換の一番のメリットは、やはり見た目の印象が変わるドレスアップ効果でしょう。

 人間もいくらオシャレな服を着ていても安っぽい靴では台無しになってしまうように、アルミホイールを交換すると足元が引き締まって軽快感が増し、スタイリッシュに見えます」(整備士 T氏)

――アルミホイールを純正から社外品に交換するメリットとしていわれる「バネ下重量の軽減」はどうなのでしょうか。

「重量の重いスチールホイールからアルミホイールへの変更は実際に軽さを感じやすいのですが、アルミホイールを純正から社外品に交換した場合は数kg程度の軽量化ということもあり、ダイレクトに軽快感を得られるシーンはあまりないかもしれません。

 それでもアルミホイールを交換して軽さを感じられるのは、むしろ一緒に交換したタイヤの性能によるところが大きいと思われます。

 アルミホイールを交換する際、同時に『インチアップ』するケースが多く、このインチアップによってタイヤの扁平率が下がります。

 純正タイヤよりハイグリップなタイヤを履くことも多いので当然タイヤは薄く空気圧も高めになり、結果として接地面積は増えてもタイヤのたわみ量が減り、ステアリング操作が軽く感じられて軽快感を得られるというわけです」(整備士 T氏)

 つまりアルミホイールを軽量化したことよりも、タイヤの性能によって軽快感や操縦性が向上している可能性が高いということのようです。

――ところで「インチアップ」とは何でしょうか。

「いま装着しているホイールより径の大きいホイールに交換することです。ただしタイヤの外周サイズまで大きくなってしまうと速度計が狂うなど、センサー類が正常に作動しなくなる可能性も高く車検にも通りません。

 タイヤを含めた外周をほぼ一緒にする必要があるため、ホイールを大きくする代わりにタイヤの扁平率(横から見たタイヤの厚み)を薄くする必要があります。これを含めてインチアップといいます」(整備士 T氏)

――しかしメリットばかりとはいえないのが、ホイール選びの難しいところです。どんなところがデメリットになりそうなのでしょうか。

「まずはタイヤが薄くなったことによる、乗り心地の低下です。タイヤのたわみで吸収していた振動類が吸収しきれなくなり、走行中に跳ねる感じがすることがあります。

 もうひとつ、ドレスアップ面ではノーマル状態のサスペンションですと、それまで厚め(扁平率が高め)のタイヤで目隠しされていたホイールハウス内部やサスペンションなどが見えてくるため、車高が上がったかのような印象になることもあります。

 そうなると今度はローダウンしたくなり、さらに乗り心地が悪化するという悪循環に陥る可能性もあります」(整備士 T氏)

「軽快感が増す=しっとりした落ち着きがなくなる」ということも頭に入れてインチアップする必要がありそうです。

 やはり純正ホイールはトータルでバランスを考えた上での設計になっていることを改めて実感できます。

「それでも怪しいリアウイングやエアロパーツを後付けするより、ホイール交換のほうが格好良くなるのは間違いないです。それに適合するタイヤサイズを合わせれば車検もそのまま通せます。また強度や剛性感も上がるケースも実際にありますので、その車種に合った性能のホイールを選びましょう」(整備士 T氏)

※ ※ ※

 ホイール交換は、厳密にいえばバネ下重量は軽いほうが転がり抵抗なども考慮すると、燃費助向上や軽快感の向上などメリットは多々あります。

 また、アルミホイールをスタイリッシュなデザインの社外品に交換して上がるのは、オーナーの気持ちだったりします。

 そしてアルミホイールを交換することで路面と接地するタイヤにも意識がいくようになり、足元を大切にする気持ちが運転を向上させることもありそうです。

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コメント

4件のコメント

  1. インチアップしたら、空気圧も変えましょう!

  2. 純正から社外品に交換する場合インチアップすることが多いと思うので軽量化ではなく殆どの場合バネ下重量増になる。
    それから整備士の意見を記事にするのやめよう。

  3. 設置ではなく、接地ですね。

    記事は正しく書いてください

    • このたびはご指摘をいただき、誠にありがとうございます。
      修正いたしました。