HVの立役者 トヨタ「プリウス」が「カローラ」に敗北!? 両車の違いはどこにある?
HV専用車のプリウスと複数のエンジンを用意するカローラ
プリウスのパワートレインは、1.8リッターエンジンにモーターが組み合わされた「THS II(トヨタハイブリッドシステムII)」が搭載され、トップレベルの低燃費を実現。カタログ燃費値はWLTCモードで27.2km/Lから32.1km/Lです。
対するカローラ/カローラツーリングは、1.8リッターのガソリン/ハイブリッド(THS II)に加え、1.2リッターターボをラインナップ。ガソリン車はCVT、ターボ車は6速MTが組み合わされています。
WLTCモード燃費はガソリン車が14.6km/L、ハイブリッド車が25.6km/Lから29.0km/L、ターボ車が15.8km/Lです。
駆動方式は、プリウス・カローラともに2WDと4WD(E-Four)を設定。とくに現行プリウスは、歴代モデルで初めて4WDが設定され、雪道での一般的な走行における発進をアシストすることにより、安定した走りを実現しています。
安全装備については、プリウスは衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense」を全車に標準装備しました。
駐車場から後退する際に、左右後方から接近してくる車両を検知し、注意を促す「リヤクロストラフィックアラート」を設定するなど、充実した安全機能が備わっています。
さらに、ペダル踏み間違い事故のさらなる抑止・被害軽減のため既存のシステムに加え、新たな「急アクセル時加速抑制」機能を搭載した「プラスサポート」を導入。
すでに販売されたモデルにも「踏み間違い加速抑制システム」を後付けできるなど、アクセルとブレーキの踏み間違いを防ぐ機能が取り入れられています。
カローラ/カローラツーリングの安全装備は、自転車や夜間の歩行者検知が可能な最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を標準装備。
駐車場など低速時に壁や車両を検知し、衝突被害の軽減に寄与するインテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]や、後方から接近してくる車両を検知し、衝突被害軽減に寄与する、リヤクロストラフィックオートブレーキ[パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)]が搭載されました。
プリウスとカローラ/カローラツーリングの価格について比べてみます。
プリウスは260万8000円から355万7000円です(消費税込、以下同様)。
カローラは、ガソリン車が193万6000円から231万5500円、ハイブリッド車が240万3500円から294万8000円、ターボ車が242万4400円。
カローラツーリングは、ガソリン車が201万3000円から236万5000円、ハイブリッド車が248万500円から299万7500円、ターボ車が247万3900円です。
ハイブリッド同士の価格を比べると、プリウスよりもカローラ/カローラツーリングのほうが安く設定されています。
さらに、カローラ/カローラツーリングにはさらに安いガソリン車やターボ車もあるので、プリウスよりも多くの選択肢のなかから選べます。
トヨタの販売店スタッフによると、最初はプリウスの購入を考えていても、最終的に性能やサイズが似ていて価格が安いカローラを選ぶユーザーも多いといいます。
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カローラシリーズが好調な販売をキープする理由として、これまでよりスポーティになったデザインや、いまでは数を減らしたステーションワゴンが設定されていることがあげられます。
とくにステーションワゴンはカローラシリーズのうち約6割を占めるなど、売れ筋モデルとなっています。
2021年秋ごろにカローラにSUVの「カローラクロス」が追加されるとウワサされていますが、いま流行りのSUVタイプが新たに加わると、好調なカローラの販売をさらに引き上げることになりそうです。
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