トヨタ「カローラ」併売いつまで続く? アクシオ&フィールダーの現状はいかに

トヨタの人気モデルとなる「カローラシリーズ」。2021年4月時点では5タイプを展開しています。そのなかで、先代モデルをビジネスユーザー向けに併売していますが、現状の販売動向はどうなっているのでしょうか。

ビジネスユーザーをターゲットに継続販売、その後は?

 2018年に登場したトヨタ「カローラスポーツ」を皮切りに、2019年に「カローラ(セダン)」、「カローラツーリング(ワゴン)」がラインアップに加わり、12代目となったカローラシリーズ。
 
 しかし、先代モデルとなる11代目の「カローラアクシオ」と「カローラフィールダー」は現在でもラインアップされています。実際のところ売れているのでしょうか。

現在も併売されている11代目となる先代「カローラアクシオ」
現在も併売されている11代目となる先代「カローラアクシオ」

 12代目カローラシリーズは、トヨタのグローバルプラットホームであるTNGAプラットホームを採用し、充実したコネクテッド機能と先進の運転支援システムを持つ新時代のスタンダードといえるモデルです。

 しかし、それまで国内市場では5ナンバーサイズを守り続けてきたカローラシリーズでしたが、グローバルプラットホームの採用により3ナンバー化。

 また価格帯も40万円ほど高くなり、ワンランク上の車格となりました。そのためビジネスユーザーをターゲットに、それまで販売されていたカローラアクシオとカローラフィールダーを継続販売。

 あらゆるビジネスニーズに対応出来るよう、ガソリン車(CVT/MT、2WD/4WD)、ハイブリッド車(2WD・電気式無段変速機)という複数を設定しています。

 主要装備も非常にシンプルでオーディオレスが標準装備となり、ハイブリッド以外はマニュアルエアコンです。

 では、ビジネスユーザー向けとなったカローラアクシオとカローラフィールダーの販売状況はどうなっているのでしょうか。

 2020年5月の併売化により、カローラシリーズを販売できるようになったネッツ店は次のように話しています。

「正直なところ、カローラアクシオとカローラフィールダーは全然売れてないです。

 もともとネッツブランドでは取り扱いのなかった車種だったこともあり、もともとカローラを使用されていた法人のお客さまはカローラ店での取り引きがあるとそのままの店舗で購入されるケースが多いということも要因かと思います」

 では、これまで取り扱いの実績があるカローラ店ではどのような販売状況なのでしょうか。

「カローラ店でもそれほど売れていません。法人のお客さまが中心ですが県内で毎月1桁しか売れていないです。

 比較参考として現行のカローラ(セダン)が平均して20台、カローラツーリング(ツーリング)が60台という感じです」

 また法人需要とは別に、「小さなカローラがいい」という高齢ユーザー層もいるのではないかと予想していましたが、その点はどうなのでしょうか。

「アクシオ、フィールダーを購入される高齢層のお客さまは少ない印象です。

 高齢層のお客さまは安全装備の面を重視している傾向が強く『小さなクルマがいい』という人は、コンパクトかつ先進安全装備が充実している『ヤリス』を購入される傾向にあります」

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