トヨタ新型クラウンSUV発表!? 中国SNSで話題の「クラウンクルーガー」とは

中国のSNSで「クラウンクルーガー(中国名:皇冠-陸放)」なるトヨタの新型SUVに関する情報が拡散されました。噂の次期型クラウンとの関係性はどうなっているのでしょうか。

中国SNSで話題の新型SUV「クラウンクルーガー」とは?

 2021年4月10日、中国の自動車メディアや微博(ウェイボー)などのSNSで「クラウンクルーガー(中国名:皇冠-陸放)」なるトヨタの新型SUVに関する情報が拡散されました。
 
 クラウン×SUVといえば、2020年末に話題となった「次期型クラウンはクロスオーバー化するのか?」という報道です。
 
 今回のクラウンクルーガーとは、どのようモデルなのでしょうか。

中国で発表間近といわれるトヨタ新型「クラウンクルーガー」(許諾:中国第一汽車、出典:中華人民共和国工業情報化部)
中国で発表間近といわれるトヨタ新型「クラウンクルーガー」(許諾:中国第一汽車、出典:中華人民共和国工業情報化部)

 ボディの写真やスペックなどは、日本でいうところの経済産業省や総務省の業務を扱う「中華人民共和国工業情報化部(通称:工信部)」に届出された情報です。

 中国では、自動車メーカーが新型車を正式発表する前に新車の情報を工信部に届け出る必要があり、工信部が掲載する情報を元にどのようなクルマが発表を控えているかなどを事前に知ることができてしまうシステムとなっているのです。

 今回、話題となっているクラウンクルーガーの情報を見ていくと、製造・販売は中国の第一汽車との合弁会社「一汽トヨタ」が担当することがわかります。

 気になるのは「クラウン」の名前が冠されていること。

 これは、一汽トヨタがクラウンを製造・販売してきたことに関わります。

 残念ながらクラウンは、セダン車への人気の低下、や「アルファード/ヴェルファイア」への中国市場での人気もあってか、中国国内での生産は2020年4月にその17年の歴史に幕を下ろしました。

 しかし、今回の新型SUVの登場により、クラウンクルーガーでクラウンの名前が復活したことになります。

 エクステリアのデザインはアメリカ合衆国などで既に販売されている「ハイランダー」のスポーツグレード「ハイランダー XSE」と九分九厘共通しています。

 違う点は、フロントのトヨタエンブレムがクラウンでお馴染みの王冠エンブレムや、クラウンクルーガーの車名エンブレムが取り付けられている点ぐらいです。

 さらに詳細なスペックを確認すると、現在すでに販売されているハイランダーのハイブリッドモデルとほぼ変わらないということがわかります。

 ただ、エンジン形式の欄には既存のハイランダーのみならず、クラウンや「カムリ」、「RAV4」などにすでに搭載されている「A25A」エンジンではなく、「A25F」という謎の名前が記載されており、こちらはトヨタが開発したダイナミックフォースエンジンである「A25A」エンジンに近いバリエーションと考えられますが、詳細は不明です。

 ちなみに、中国で2021年5月に発売が予定されている中国向け「RAV4 PHV」も同じA25Fエンジンを搭載することが届出された情報をもとに判明しています。

 このリークがなされる数日前には中国向けの新型ハイランダーが同じ方法でリークされており、こちらは先代モデル同様、広州汽車との合弁会社「広汽トヨタ」が製造・販売を担当します。

 中国でふたつの合弁会社を展開するトヨタは異なるエクステリアデザインを持つモデルを姉妹車として、それぞれの会社から今までもモデルをリリースしてきました(例:一汽トヨタ「カローラ」と広汽トヨタ「レビン」、一汽トヨタ「イゾア」と広汽トヨタ「C-HR」など)。

 今回の新型クラウンクルーガーもハイランダーの姉妹車という立ち位置になり、ハイランダーとともに2021年4月19日から上海で開催される上海モーターショーで正式に発表される予定です。

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10件のコメント

  1. クラウンの名前にしては随分安っぽい見てくれ
    クラウンだって年々ショボくれてはいたが
    ハイランダーと比較しても、モールのメッキ塗装が無いせいなのか、やっぱりショボくれている

  2. 以前クラウンセダンが廃止されてSUVのクラウンが発売されるという報道がありましたが後半の情報はこの中国版のことだったんでしょうね。
    マツダのOEMでも構わないので乗り心地と静粛性を優先した、6ライトではないパトカーにも使えるクラウンを出して欲しいです。セダンだけでなくステーションワゴンも出してくれれば。

    • マツダ製クラウンにするなら、キッパリとやめて欲しい。クラウンにOEMは似つかわしくないし、まず売れないと思う。

  3. トヨタの冠車輌であるクラウンは継続しなきゃいけない存在。
    販売不振・・・ 今のクラウンはコロナの影響を受けていると思いますよ。
    13代目の200系も当時販売不振を報じられていたけど これも理由がある。これは東日本大震災。
    こう言ったの すっ飛ばして売れないから廃止になるのでは?的な理屈をマスコミが騒ぎ過ぎ。
    最近だと バージョンが統一化されてるけど
    かつては170系だとステーションワゴンのクラウンが存在したり、210系迄あった マジェスタもあったので、次世代はバージョン違いも出てくるとは思う。
    ただ今回のは クラウンって名前を中国向けの車に安易にくっ付けただけで 本質はクルーガーと言う 以前にあった車種の名前を流用してるに過ぎない。

    • クラウンを安易に名乗らせたのはマークⅡ三兄弟の四男に成り下がった型式からだね。
      クルーガーVはハリアーの姉妹で結局はレクサスSUVもこれの焼き増し。
      今のクラウンは初代アバロンのようなデザインをクラウンに採用してしまった不安定さも売れない原因だし、セルシオを補うような価格設定も足を引っ張ってるし、これをSUVの流行りに被せるのは単なる逃げ口実だね。
      それと0クラウンを化粧直しで先代までズルズル引きずって流石の消費期限切れで出した今のクラウンの即席ぶりではセダンの良さの説得力は再び0クラウンだしw
      自分は初代セルシオAを契約した後にV8ロイヤルサルーンを試乗させてもらったけど今にして思えば1UZエンジンを積んだ車種ではロイヤルサルーンが一番ではないかと思うし、最後のM系直6やらJZ系もあり、1G系もあったり2LTEディーゼルターボありで、ここでクラウンは実は消えてたのではないかとも思うけどね。
      マークⅡジオとか名前に踊らされた車と同じで、どぶ板めくったらミミズがのたうち回ってるのは同じなんだよね、目玉焼きを作るつもりが崩れたから玉子焼きにした程度の命名なんだよTOYOTAの車なんてw
      せめてクラウンがSUVならムラーノじゃなくてスカイラインクロス程度の目玉焼きにはしてほしいとこだねw

  4. なんとなくコレジャナイ感が漂ってるが、
    一汽トヨタとしては
    クラウン「皇冠」のブランド銘をとりあえず存続したいという結果論だね、
    日本向けにハイランダーベースでは大きすぎ主力商品とするには無理があるので、
    トヨタ本家としては別の案を模索してはいるでしょうね、
    それがSUVなのか、セダンなのか、それ以外か、それとも両方かも…

  5. もう気取ってないでレクサスもTOYOTA店で売りなさいよ、A〜Sまで購入できるメルセデス・ベンツの暖簾は潜りやすいよ〜

  6. パッと見RAV4派生かな?と思ったけどフロントグリルがSUBARUにしか見えないうえ
    クラウンの名前が出てきて混乱してる;

  7. 「クラウンクルーガー」よりも
    「カムリクロス」と銘打った方が納得できるフロントマスクだね。

  8. ハイランダーのフロントフェイスを厚化粧を、
    クラウンのエンブレム付けたフロントグリルに、
    カムリ風のロアグリル、
    ヤリス風のヘッドライトに、
    プリウスα風のヒゲ?
    なんともちゃんぽん感満載なフロントフェイスでしょう。

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