トヨタ新型クラウンSUV発表!? 中国SNSで話題の「クラウンクルーガー」とは
このクラウンは話題の次期型モデルではない!?
ベースがハイランダーとはいえ、クラウンの名前を冠する初のSUVには間違いありません。
クラウンクルーガーの中国名「皇冠-陸放」にもクラウンの中国名「皇冠」が含まれています。
ちなみに初代クルーガーは2000年から2007年に日本でも販売されていました。
日本での販売は初代のみでしたが、ハイランダー自体はアメリカで2019年に発表された現行モデルで4代目となり、オーストラリアでは現行モデルのハイランダーもクルーガーという名前で販売されています。
なお、昨今、クラウンの名前を冠するSUVが話題となっていますが、筆者(加藤ヒロト)は今回のクラウンクルーガーが、日本で発売予定の次期型クラウンとは関係ないと考えています。
今回のクラウンクルーガーは、ただのハイランダーの姉妹車にしかすぎず、すでにハイランダーが発売されている北米にクラウンクルーガーを投入する理由はないと思われるからです。
このことからも、「次期型クラウン」と「中国向けのクラウンクルーガー」は別物だろうというのが筆者の見立てです。
近日発表予定のクラウンクルーガーは一汽トヨタで不在のハイランダーの姉妹車、そしてクラウンポジションの車種の両方を補う目的があるでしょう。
そのため、2020年に中国で生産終了したクラウンの名前を引き継いだと思われます。
いずれにせよ、少なくとも中国市場での次期型クラウンはセダンではなく、このクラウンクルーガーになるでしょう。

微博(ウェイボー)などのSNS上でも同時に発表される広汽トヨタのハイランダーよりも一汽トヨタのクラウンクルーガーのほうがカッコ良いという意見が多く見られ、すでに発売を楽しみにするファンの間で大いに盛り上がっています。
両車種とも正式発表は、前述の上海モーターショー2021にておこなわれると見られます。
一汽トヨタからの正式発表を楽しみに待つことにしましょう。
Writer: 中国車研究家 加藤ヒロト
下関生まれ、横浜在住。2017年に初めて訪中した際に中国車の面白さに感動、情報を集めるうちに自ら発信するようになる。現在は慶應義塾大学環境情報学部にて学ぶかたわら、雑誌やウェブへの寄稿のみならず、同人誌「中国自動車ガイドブック」も年2回ほど頒布する。愛車は98年式トヨタ カレン、86年式トヨタ カリーナED、そして並行輸入の13年式MG6 GT。













































