約1600万円で落札! 日本のチューナーRWBのオバフェン「911」とは
日本人チューナーがオークション・マーケットで認められた
2021年3月下旬に開催されたRMサザビーズのオークションに登場した1台のポルシェは、RWBがドイツ人オーナーのために2017年に制作した車両である。
●1992 ポルシェ「911カレラ4クーペ by RWB」
ベースとなったのは、1992年式の964型「911カレラ4」だ。3.6リッター水平対向6気筒空冷エンジンはオーバーホールされ、ターボチャージャーとインタークーラーを装着。
ボディはロールケージが組まれ、さらにフロアなどをカーボンファイバー化することで補強されている。また、サスペンションは車高調整が容易な、エアショックに交換されている。
このほか、レカロ製のフルバケットシートを装備し、ダッシュパネルもカーボン製に変更、ステアリングはクイックリリース機構を採用し、全体的にコンペティションを意識させる仕上げとなっている。
ボディのカラーリングは、1980年のル・マン24時間レースに出場したポルシェ「935」と同じ、アップルコンピュータをモチーフとしたものとなっている。センターロック式のメッサー製ホイールには、ブレーキの冷却を促すエアエクストラクターが装備されている。
この964型911カレラ4は、2019年に開催されたヨーロッパ・チューニング・ショーでベストカーに選出された経歴も持っている。現在はプライベートコレクションの一部となっており、非常によい状態を保っている。
また、チューニングやカスタマイズの詳細を記した鑑定書も付属していることから、オークションでは11万−15万ユーロ(約1430万−1950万円)のエスティメートとなっていたが、最終的な落札価格は12万1000ユーロ(約1570万円)というものだった。
高額落札であった理由は、価格が上昇を続けている964型911であること、カスタムの費用も掛かっていることが挙げられるだろう。フューエルリッドとダッシュパネルには中井氏のサインが描かれており、RWBのカスタムはオークション・マーケットにおいてプラスに作用することが証明されたといっていいだろう。
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