レギュラー車「ハイオク」で性能向上は本当? 軽油車の入れ間違いにはご注意!
「軽自動車は軽油と思った」 入れ間違いは思わぬトラブルに!すぐに対処を!
全国でロードサービスなどを展開するJAFは、2018年12月の1か月間に寄せられた救援要請のなかで「燃料を入れ間違えた」という内容が全国で390件あったことを公表しています。
燃料を入れ間違えた原因について、救援要請者は「(会社の車や代車など)自分の車ではなかった」「うっかり間違えてしまった」「軽自動車は軽油と思った」といった勘違いや思い込みがトラブルに繋がっていることが分かっています。
また、JAFによると「ドライバーが入れ間違いに気付かず走行不能などのトラブルとなってから救援を要請されたケースも考えられるため、さらに多いと考えられます」といいます。
では、ガソリン車に軽油を入れるとどのようなトラブルに繋がるのでしょうか。
JAFは次のように説明しています。
「ガソリン車に軽油を入れた場合、まずはじめの症状としてエンジン出力が下がり加速が鈍くなります。
そのまま走り続け供給される燃料が100%軽油だけになると、黒い排気ガスが出てやがてエンジンが止まってしまいます。
エンジン始動前すぐに正しい燃料を入れ替えれば大きな問題はありませんので、入れ間違いに気づいたらJAFに連絡するなど、すみやかな対処をお願いいたします」

なお、最近ではセルフ式ガソリンスタンドが普及していますが、燃料の入れ間違い対策として、給油ノズルが色分けされています。
基本的には、レギュラーは「赤」、ハイオクは「黄」、軽油は「緑」と決められています。
セルフ式給油スタンドを利用される際は、自身の乗っている車の燃料の種類と給油ノズルの色をご確認ください。
JAFは「初めて乗るクルマに給油するときは、必ず車検証や取扱説明書で燃料の種類を確認するなど、給油の際は十分ご注意ください」と呼びかけています。
また、ある輸入車の販売店スタッフは次のように話します。
「長い間ガソリン車に乗っていたお客さまが、ディーゼル車に慣れていないため、給油間違いを起こしてしまったという例は定期的にあります。
ほとんどのお客さまはすぐにガソリンスタンドやロードサービスで対処しますが、気が付かないで走行してしまって、新車購入から1年も経たないうちにエンジン交換となってしまった人もいます」
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万が一、エンジン交換となった際は、一般的に50万円から100万円の費用がかかるとされています。
うっかりしたミスで、トラブルに成りかねないガソリンの入れ間違いトラブル。初めて乗るクルマでは必ず確認することが大切です。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。













