本気スポーツ仕様のトヨタミニバンが実在!? 「シエナ Rチューンドコンセプト」がスゴかった
ミニバンなのに、スポーツカー顔負けの高性能なモデルをトヨタの北米法人が開発していました。トヨタ「シエナ Rチューンドコンセプト」はどんな特徴があったのでしょうか。
シボレー「カマロSS」にラップタイムバトルで勝利
一般的なミニバンは、車高が高くさらにスライドドアを装備していることから、スポーツカーのような運動性能を持つクルマはほとんどないのが現状です。また、ユーザーの多くもミニバンに運動性能を求めていないと考えられます。
そんななか、過去にトヨタがミニバンに本気のチューニングを施して、スポーツカーを超える運動性能を実現したというのですが、いったいどんなミニバンが実在したのでしょうか。
トヨタの北米法人が2015年のSEMAショーにあわせて開発した「シエナ Rチューンドコンセプト」は、トヨタが北米を中心に展開するミニバン「シエナ」の先代モデルをベースに、機械式クラッチやアジャスタブルショックアブソーバー、高性能ブレーキ、ハイパフォーマンスタイヤなどを装着。
ベースモデルの実力をはるかに凌駕する高性能なコンセプトモデルに仕立てられました。
搭載されるエンジンは3.5リッターV型6気筒エンジンで、組み合わされるトランスミッションは6速ATです。
シエナ Rチューンドコンセプトの実力を測るべく、当時トヨタの北米法人がサーキットに持ち込んで、6.2リッターV型8気筒エンジンを搭載したシボレー「カマロSS」とラップタイムを比較したところ、シエナ RチューンドコンセプトはカマロSSよりも1秒速いラップタイムを記録したといいます。
シエナのチーフエンジニアを努めたアンドリュー・ルンド氏は当時、次のようにコメントしています。
「シエナSE(実際に販売されるシエナのスポーティグレード)を開発したときから、我々はファミリーカーの枠を超えたスポーツ性を追求してきました。
そしてシエナ Rチューンドコンセプトでは、さらに限界を超えたクルマを作ることができるかどうかを試し、私たちはそれが可能であることを証明したのです。
チューニングをおこなう際は、車両の全体的なダイナミクスに着目し、ハンドルやブレーキの操作性を向上させるセッティングとしています。シエナ Rチューンドコンセプトでは、コーナーを通過する際のスピードが向上しています」
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スポーティな仕様ながら、AT仕様なので幅広い人が運転できるシエナ Rチューンドコンセプト。
同じようなコンセプトを持つミニバンが日本にもし登場すれば、新たな選択肢のひとつとして話題になるかもしれません。
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